質料性
日本建築家協会はJIA マガジンという月間のブックレットを作っている。その表紙がこの2年間「建築家が撮った一枚」というシリーズだった。その最後の号に依頼を受けた。それ以前の皆様が選んだものを見てみると比較的メタレベルの絵が多い。つまり建築写真というよりは創ることを啓発するような風景などである。僕にそういうものが少なくベタに建築の写真を選ぶこととなった。僕は比較的写真を撮らない人なので建築の写真も少ない。なのでどうしても写真じゃないと残せないという場面のみ写真に撮る。そういう写真の多くは空気感、色、肌理のような建築の質料性を活写したものが多い。ゲーリーのこの写真もそんな空気をよく捉えていると思う。この図書館には10回以上は来た。何度来ても飽きないし好きである。
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