発想法
詳しいことは覚えていないが、おそらく川喜田二郎『発想法ー創造性開発のために』岩波新書(初版1967)を読んだのは高校生の時であり、大学に入って川喜田がそこ(東工大)で教えていた(当時彼は筑波に移っていた)のを知って残念に思った記憶がある。なので卒論を書くときにごく自然にノートではなくカードをとって分類していたのだが、その時思ったのは分類するのはだれでもできる。大事なのは分類してできた山と山の間にどういう補助線を引くかということだと感じた。その補助線こそが創造なのである。大澤真幸もAとBの関係を語ることが考えるということだと言っていた。そのとおりである。久しぶりに読み直してみてああ実はこの本は単なる技術書ではないなと痛感した。昨今の学生はただ漫然と本を読んでいれば何かを獲得できると思っているがそうではないということをこういう本を読んで学んで欲しい。
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