山田守 厚生年金病院に入院している祖母を見舞った幼少の体験が未だに鮮明に頭に蘇る。それは明るいスロープである。60年代前半こんな透明感のある建物は世になかった。それが山田守建築との初めての出会いでその後東海大の代々木校舎で教えることになりここにはだいぶ通った。独特のプランとスロープの組み合わせはここにもある(東海大学代々木校舎1号館:1955年、2号館:1958年)。他界する直前に武道館と京都タワーを設計するのだがこの時代の建築家でこれほど有名な建物を設計した人も少ないだろう。
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