耐火鋼
大江匤による1999年のSANKYO 新東京本社ビルは耐火鋼を大々的に使った二番目の建物だったような気がする。最初は葛西の臨海展望台(谷口吉生:1995)である。これができた時は驚きだった。この細い柱ともサッシュともつかぬものが全て溶接されていたから。しかし逆に計算された構造の消し方は瞬時には見えにくい。それに比べるとこの建物はわかりやすい。構造が(しかもミドルライズの建物)明快に形をつくり耐火被覆なしであらわになっているから。しかしかなり閉鎖的な箱である。これは外乱の影響を減らすため?
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