階級社会
早稲田大学の社会学の教授橋本健二が扱う階級問題は正確なデーター分析に基づき信頼性が高い。その橋本氏の新著『新・日本の階級社会』講談社現代新書2018を成田ヒューストン間で読了。この本にはいろいろと面白いところがあるが、最終的には階級社会を変えられるかという問いにある。調査によれば格差解消を考えるには二つの要因がある。一つは格差が拡大していることを認識すること。二つ目は自己責任論を否定することである。しかるに自民党を支持する層のほとんど(資本家、新中間階級、など)はまず格差拡大をあまり認識せず、かりに認識しても自己責任論を肯定する。よって格差解消がなされない。僕は正規労働者階級あるいは旧中間階級あるいは新中間階級に属しているのだろう。そして自己責任論にある程度加担するが格差解消に積極的である。税金をあげて大きな政府になって福祉を充実することに反対しない。その税金を正しく使う限りは。ミサイルを買うために税金を払う気はないが。
You must be logged in to post a comment.