RESIDENCIAL SAN FELIPE
1954年にリマに大型ソーシャルハウジングが誕生した(RESIDENCIAL SAN FELIPE)。データーは様々あってどれが本当かわからないがリマ大学の作ったデーターだと容積率が大きくなりすぎておかしい。体験してみて正しいそうなのは敷地面積26,000 M2、延床面積34,549M2これで容積率は約132%。因みに理科大の葛飾キャンパスは58,000 M2の敷地に約90,000 M2(これは日建設計の数字で理科大データーだと44,000の83,000である、しかしあの敷地本当に4〜5万もあるのだろうか???)なので容積率は155%で結構近い。つまりあのくらいの密度感である。しかし半世紀の歳月で緑も育ち、豊かである。設計はBERNUY MARIO CIRIANI ENRIQUEである。シリアーニはその後渡仏してフランスで成功をおさめる。建物はソーシャルハウジングにしてはメンテナンスが良いのとデザインが反復を旨としながらも高層、中層板状、低層を上手に使い分けていることえてして単調になりがちな中層板状の片廊下をメゾネットにして回避していること、2層のテラスで豊かさを生み出していること、高層棟は高層とは言いながら高さを見せるデザインではなくむしろサイコロのようにつぶしたデザインだがスリットを入れて綺麗なモダンデザインに仕上げていること、などなどこんなモダニズムのソーシャルハウジングとしてはカールマルクスホッフに通ずる質の高さだと感じた。
You must be logged in to post a comment.