今井兼次のデビュー作
早稲田本部キャンパスの中に今井兼次設計の建物が二つある。一つは昨日紹介した坪内博士記念演劇博物館(1928)。もう一つは會津八一記念博物館でありこれは今井兼次若干30歳(1925)のときの建築家としてのデビュー作でもある。會津八一は早稲田大学文学部で坪内逍遥を恩師としてラフカィオハーンから英文学を学びのちに美術家、美術史家となり彼の作品を含めて展示されているのがこの建物である。もともとは図書館として作られたものが1998年にNASCAによって博物館に改装された。穿たれた窓のだきの厚みに重みを感じる。その重厚さは古代神殿のようでもあり早稲田の建物の中でもひときわ目を引く。
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