建築論のテーマ研究
学会の建築論・建築意匠小委員会で建築論事典の改訂版を出す予定である。しかし今回は事典というよりはキワード集にする方針である。エイドリアン・フォーティーの『言葉と建築』に近い。そのキーワードを選択するために3月にアンケートを送り4月半ばに締め切った。質問はあなたにとって建築論のテーマとなるキーワードをあげ説明くださいというものである。こんな雑駁な質問だが皆さんきちんとお答えくださった。建築家、歴史家、東西、年代、満遍なく人選し70代以上、60代、50代、40代、30代それぞれだいたい10名程度お答えをいただいた。お忙しい中ご回答いただいた皆様には心より御礼申し上げたい。昨日はこの回答をどのように分析するかについて議論した。WGのメンバーと小委員会の主査幹事を5つのチームに分け(場所と年代で分けてみた)KJ方で回答をカテゴライズすることにした。おそらくチームの性格でカテゴリー分けが少しずつ変わるのではないかと期待している。その差異が建築論への視座の背景を示してくれるのだろうと考えている。夏には分析結果をまとめ年内にそれを踏まえ研究会を開き年度末にはシンポジウムを開く予定である。シンポジウムは公開とするので、先の話だが多くの方に来場頂ければ幸いである。
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