塔
マグダ・レヴェツ・アレクサンダーの『塔の思想』を読むと人間には高所衝動なるものがあると書いてある 。そう言わないと人間がこれだけ塔を作ってきたことを説明できない。ニューヨークの戦前の摩天楼ももはや経済性で作られてはおらずここには「塔性」なるものが潜んでいるというのが僕の修論の結論の一つだった。塔を作りたくて日建に入ってアクアラインの「風の塔」を作れたのは収穫だった。そして今二つ目の塔を宮晶子さんと共同設計している。さてここにある塔は何に駆り立てられてつくっているのだろうか?というわけで塔を見るとその下に言ってなんでこんなものを作ったのか問いかけたくなる。東京タワー(日本電波塔、日建設計、内藤多仲指導、1958)は僕より1歳兄貴、60歳である。
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