篠原のムーア評
篠原一男は四つの様式を通じて「日常」と言う単語を頻繁に使った。各様式で日常が形容する名詞が変化しその名詞句が前期は否定的に後期では肯定的に使われた。前期では慣習を形容し慣習は非日常へ変換すべきものとして否定的に扱われ、後期ではカオスやノイズを形容し、さらに強調されるものとして肯定された。
そんな篠原が1968年に都市住宅の鼎談でチャールズムーアについて肯定的に述べている。その理由は日常を非日常に変換しているからである。今日ゼミで大村にそのことを教えてもらって驚いた。篠原は僕がムーアのところに行くのをひどく嫌がっているだろうと勝ってに思いこみ彼の前で怖くてムーアのムの字も言ったことは無かったのだが実はそんな昔にムーアを認めていたわけである。
助手の武田さんあたりが教えてくれても良かったのに、、、
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