四苦八苦の哲学
永江朗『四苦八苦の哲学』晶文社2018を読むと身につまされる。死、病、老い、生を哲学者がどう語ったかを語る本だから。病はフーコーの得意としたテーマであった。『臨床医学の誕生』は医学のエピステーメの大きな転換について書いた本であったと記されている。そうであったなあとはるか昔の記憶を蘇らせる。それにしても医学の進歩は新しい病気をたくさん作りそして新しい薬もたくさん作り一体健康であることが本当の自分であるやに錯覚させているところもあるのだろうと、お医者さんには失礼だがそう思っている。もういいや本当の自分はすでに不健康体でありそれ以上でもそれ以下でもないのでありじっとそれを冷静に見ているしかない。悲しいけれど。
You must be logged in to post a comment.