私の家
清家清私の家(1954)はコンテナが後に屋上に設置された。しかしこのコンテナは私の家に接していない。家の間口幅分橋のように浮いている。そしてその下の屋根は戦後余っていたアルミで葺かれている。奥行き方向に一枚もので瓦棒葺きである。アルミなので持ちがいい。今ではあまり使えない屋根材である。庇が1メートルくらい出ているのであの大開口の建具は60年以上経った今も動く。居間中央の屋根を支えるかに見えるトラスは設計時には無く計算上も不要だったが現場て加えたそうである。しかし子供達にとってはかっこうの遊び道具となった。なぞの地下室も増築である。この家で唯一プライバシーのある場所である。その意味でこの家のオリジナルは欧米のドメスティシティを大胆に破壊し、過激な生活提案を50平米強でやってのけた記念碑と言える。ここに6人住むことを想像できるだろうか?登録文化財に指定されているがそれはこの意味においてであると考えたくなる。
私の家は数カ所の増築を除けばオリジナルのままで生きながらえている。ずっとこのままでいて欲しい。
八木先生夫妻に久しぶりにお会いできて嬉しかった。
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