歩くことの意味
神楽坂の家は歩きながら思索する哲学者の家である。
この本は『歩行する哲学』というタイトルだが歩行する哲学者が多く登場する。ギリシアの哲学者はもとよりカント、ヘーゲル、マルクス、ニーチェに至るまで歩くことは哲学することと同義でさえあるようである。
かつてオーフス大学に招かれた時、バイキングの末裔のような大きな顎髭をたくわえた教授が僕を散歩に誘った。EUの建築家を呼んでワークショップをした時イタリアの建築家は歩くことをテーマとした。歩きながら考えることの意味を時々知らされる。
そして歩くことが人の成立要因の一つ(歩き、読み、考える)であることを今また考えている。
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