情動の社会学
『情動の社会学ーポストメディア時代におけるミクロ知覚の探求』伊藤守、青土社、2017。最近本屋で情動とついた本があると即買う。帯にあるように「私たちはなぜ感情に支配されてしまうのか」の原理、情動が20年くらい前から議論され始めたルーツ、この問題を哲学的にどのように理論化されているのか、を知りたいからである。後ろからいくとそれはどうもホワイトヘッドのprehensionという概念に行き着くがこれがなかなか難しい。直感的なものの把握ということなのだがどうもそれ以上は理解が困難。真ん中の問いの答えとしては1995年に刊行されたマッスミのAutonomy of Affectが挙げられている。さてそれではさいしょの問いには二つの理由があり、一つは反主知主義、もうひとつはデジタルテクノロジーによる感覚制御のようである。
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