渋沢栄一と祖母
星野リゾート青森屋はその昔古牧温泉という温泉ホテルでその創業者杉本行雄は渋沢栄一の元書生で秘書となった人物である。渋沢は明治21年に青森県三本木(現在の十和田市)に三本木渋沢農場を作っていた。渋沢没後杉本はその農場を受け継ぎそして渋沢に鍛えられた手腕で十和田観光開発という会社を作り電車、バスを駆使し十和田の観光資源を活かしホテル経営もしていた。その杉本の贔屓の料亭「一心亭」が母の実家であり祖母がそこの女将だった。祖母も何代目かなのでおそらく渋沢も「一心亭」に通っていたのではなかろうか?私が幼少の頃夏はこの十和田の一心亭に1ヶ月滞在しており、芸者や贔屓のおによく遊んでもらった。杉本社長は当時日本には数台しかないキャデラックのオープンカーでやってきて僕らを乗せてドライブをしてくれたものである。祖母の葬式では杉本さんと私が弔辞を読んだ。渋沢栄一が紙幣の顔になると聞き祖母が懐かしくなった。
You must be logged in to post a comment.