フェミニズムにナショナリズム
高校時代にとなりのクラスだった児嶋薫さんから著書をいただいた。彼女はやはり私たちの先輩である高階秀爾に師事しその後ロンドン芸術大学に提出した博士論文を元に本書をしたためた。タイトルは『女性像が映す日本—あわせ鏡の中の自画像』ブリュッケ2019である。近代日本美術形成を女性像からたどるものである。対象が女性像であるのは近代日本美術の始まりが性的な非対称性の上に始まっているからである。そして戦争を通して芽生えるナショナリズも美術形成に欠かせない。フェミニズムにナショナリズムから美術を見るあたり僕の建築の条件と同じ角度の視線である。附属らしい。
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