娘
女子大の講義を終えて目白に向かうバスの中はいつも近くの幼稚園児が沢山いて何処かで誰かが泣いている。お母さんはいつも困った顔をしている。記憶が薄れているからなのかもしれないが娘が泣いて困った経験は一度しかない。それは配偶者がとある会合に出なくてはならずホテルのロビーて娘を抱っこしていた時である。あまりに泣き止まず銀座を一周して帰ってきた。不審な目で見られたがそれ以外に泣かれて困った記憶はない。娘とのやりとりで嫌になったのは何かしようとすると合言葉のように出てくる「ちょっと待って」。こう言われるといつも「待たない」とこれも合言葉のように返していた。決めたら即、頼む、買う、食べる、、、、は昔からであまり失敗はないつもりだが家族は皆とても慎重である。
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