詩的コンクリートフレーム
イタリアから篠原一男を知りたくてやってきた建築家とお会いした。彼はPoetic concrete frame と言うタイトルで博士論文を執筆中でその中に篠原一男の上原曲道の家の分析が登場する。他に出てくる分析対象はル・コルビュジエのドミノ、三―ス・ファン・デル・ローエのプロモントリーアパート、ヘルツォーグ&ド・ムーロンの石の家、レム・コールハースのボルドーの家、ジョン・ヘイダックのどれかだそうだ。なぜフレーム構造にこだわるのか?(壁ではなくて)と聞いたらフレームの持つ原理を整理したいということだった。因果ではなく解釈にせまるこういう論文の書き方はヨーロッパ的でうらやましいかぎりである。それにしてもこの若さでテーマも題材も渋くていいなあ。
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