建築論
ハンスホラインはその昔すべてが建築だと言った。それは建築を定める概念が共有されなくなったことの証であった。その頃アートの世界ではダントーがアートとは何か?という問いに対してアートワールドという概念を示しアートを取り巻く世界がそこに意味を見出した限りにおいてアートであると説明した。田路さんが建築論研究を創刊してくれた。素晴らしい。私もいつか寄稿したい。創刊号のテーマは建築論とは何か?である。普通に考えれば建築論とは建築とは何か?という存在論的問いである。そしてその答えはダントー的に言えばアーキテクチャーワールドがそこに意味を見出す限りにおいてアーキテクチャなのである。ということになる。建築も終焉しているからこういう答えは普通なのだがそれを乗り越えるにはどうしたらいいのか?となると建築論とは何か?を再度問うと言うことになる。つまりそれは建築とは何か?ではない問いと言うことになるのであろう。
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