CEPAL
ラテンアメリカのベストアーキテクチャーと言えば必ず登場するのがEmilio Duhart設計のThe United Nations Economic Commission for Latin America and the Caribbean である(スペイン語でCEPALと省略される)。これはラテンアメリカとカリブ海に接する国々の経済問題を議論する国連の1組織で日本も加盟している。1966年にできたこの建物を設計したEmilio Duhartはコルビュジエのもとでチャンディガールを担当していたという。その類似は一目瞭然だが中庭の緑や1階を完全にピロティにしている(現在はそこにオフィスが作り込まれてしまっているが)あたりはチャンディガールとは異なる。ラテンアメリカではブラジルをはじめこうしたピロティ(パブリックルーフ)の日陰が実に有効に働く。1辺100メートルの正方形プランは街区の大きさと同じ。ピロティを作るための巨大な柱と本体は免震構造でつながっているのには驚いた。
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