MUSEUM OF MEMORY AND HUMAN RIGHTS
ラテンアメリカでは1975年前後に一斉に軍事政権が現れる。社会主義化を恐れたアメリカの支援による。チリでは73年にピノチェットがクーデーターを起こし徹底した左派狩りを行い処刑した(89年まで続く)。ノーベル賞受賞者のネルーダも拘束された。そうした負の遺産を記録する場所が最初にできたのはアルゼンチンでロベルトたちがコンペで設計をした。素晴らしい建物だった。ここサンチアゴではコンペでブラジルのチームESTUDIO AMERICAが設計し2009年に完成した。名前はMUSEUM OF MEMORY AND HUMAN RIGHTS(人権と記憶の博物館)である。処刑者の顔写真が壁面に所狭しと貼られているのはアルゼンチンと同じちなみに昨年行ったグアテマラでは街路の壁に貼られていた。当時の日本政府は反共を理由にピノチェットを支持していたのだから悲しいものである。僕らが行った時地元の高校生の一団が見学に来ていた。僕らが広場で休憩をしていると彼らは僕らのところに来て何故ここに来たか、軍事政権を知っているか、など質問して帰って行った。インタビューの課題が課せられているのだろう。
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