編集者の力
本を書くときは毎回編集者の厳しいチェックでリライトにリライトを重ねる。そのチェックは出版者により編集者により異なる。ナカニシヤ出版は硬派だから論文のように仕立てる。飯尾さんは建築出身ではないから哲学、社会学マターを見る目が厳しいし、その方向からの視点を好んだ。川尻さんは熟して発酵するのを待つタイプだった。今書いている本の編集者は引用より私の言葉で語るように求める人である。編集者の力は大きい。その一つのアドバイスで本の見え方はガラリと変わる。昨日もリライトしてたら一節まるまるなくなった。自分でも変だなと思っていたところなので背中を押していただきスッキリした。本当に編集者は毎回有り難い先生である。