建築ものづくり論
野城さんが学会著作賞をとった『建築ものづくり論』を昨日の会で説明してくれた。設計論として包括的な意味の濃い内容で教科書にしたいと思った。私的かつ設計者への教訓として言えば、建築は特注部分と既製品部分の組み合わせなのでいかに安くて、凡庸な規制部材を隠れたところに使い、高くて見栄えのする特注部材を効果的に使えるかが設計者の腕だという。ことになる。全く設計はそうである。その昔林昌二は葛西臨海公園展望台の鉄骨フレームが全溶接(特注的)なのを建築的ではないと言っていたが、特注と既製のバランスを逸脱していると彼はいいたかったのだろう。
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