外苑ハウス
JIAマガジンの編集会議に来るたびに愕然とする建てかわった外苑ハウスの巨大性。これを見た良識ある建築家たちは例外なく憤っている。そもそもこのあたりの再開発は都が次のようにうたっている。
本地区では、国立霞ヶ丘競技場の建替えを契機に、国内外から多くの人が訪れるスポーツ拠点を創造していきます。また、神宮外苑いちょう並木から明治神宮聖徳記念絵画館を正面に臨む首都東京の象徴となる景観を保全するとともに、神宮外苑地区一帯において、緑豊かな風格ある景観の創出、バリアフリー化された歩行者空間の整備など、成熟した都市・東京の新しい魅力となるまちづくりを推進していきます。
というのはどこ吹く風。景観を考えたという言葉には最も似つかわしくない。ただ容積が上がり高さ制限が上がったそのまま既存のヴォリュームを上に伸ばしただけという建築がそのまま立ち上がっているのである。ザッハの新国立案を排除した日本国はこういう建物がその横にできることを容認しているというのはちょっと恥ずかしい。
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