ドイツ人の論理
芸大の授業も10回くらいになる。毎回最後10分くらい授業に関連する質問に答えてもらう。今日は皆が自分の建築コンセプトを作るときに現在の建築的状況をどう捉えるかを聞いた。これに対して的確だという答えが二つあってどちらもドイツ人の答えであった。この二人の答えは毎回授業の肝心の部分を理解していることがよくわかるのである。そしてそれに対して論理的に応答しているのである。
その昔坂本先生がドイツで大展覧会をした時に向こうのキュレーターが「坂本の考え方は哲学的なので哲学の無い日本人には理解できない。哲学のあるドイツでこそ坂本の建築は生きる」と言われたと言っていた。そんなもんかと思っていたがそのことがなんとなく今ひしひしと分かる。