現代の理解
建築には一貫した「理念」がなければならない。しかしプロジェクトの条件は変化に富む。そこで異なる条件に対して「課題」を見つけ、その課題への「答え」の中に理念を滲ませ流のが、設計である。しかし学生と話しているとこの理念と課題が区別できない。つまり理念がない。状況対応至上主義である。そんな建築は50年後にはゴミとなるのは何よりも戦後の日本近代建築史が物語る。しかし世の中にはこの状況対応至上主義とシチュアショニストの行動を同一視するノウテンキな方々もいる。そう言う方方はシチュアショニストの置かれた厳しい状況を理解していないか、現代の状況を理解していないかのどちらかである。