視覚優位性 五体満足ではない人の記憶は満足な人のそれとはだいぶ違う。どう違うかをインタビューして調べあげたのがこの『記憶する体』である。たとえば目の見えない人にとって一つの建築体験は臭覚、触覚的な情報で構成される。だから見えない人の空間把握には時間がかかる。ゆっくりと順を追う。一方見える人は瞬時に全体を把握する。モダニズムアートにおいては瞬時にそのゲシュタルトが把握できるものが評価されるのはモダニズムが視覚優位の時代であることの裏返しでもある。
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