コスモポリタンな私 丸山真男の『日本の思想』から二つのことか読み取れる。 1) 仏教、神道、儒教が、脆弱だったから西洋に対峙するために開国とともに國體を天皇制として強化したこと。 2) マルクス主義が猛威をふるったこと。 これに戦後の天皇制の換骨奪胎を加えると戦後日本に生まれたわれわれは日本の思想を感じとるのは困難である。仮に日本を感じる何かがあるとするならそれらは思想ではなく、自然か道である。そのどちらにも馴染みの無い私などはコスモポリタンに生きるしか無い。