卒計
卒計を見て思った。
全ての着想は現代的で面白い。しかし3分の2は何かが不足している。考え、設計、プレゼンのどれかが終わってない。おそらくその理由は最初にゴールをイメージしていないから、できるところまでやって終わっているからである。優秀なサッカー選手はボールを持った時にゴールがイメージできているというが同じである
さて3分の1は終わっているのだが差はある。それは二つの側面に現れる。ロゴスとパトスである。ロゴスの部分は説得力である。それはプロジェクトの論理展開が半分、残り半分はテーマである。それは建築への問題意識だから4年になって考えていたのではもう遅い。日常の問題意識で決まる。パトスの部分はデザイン能力である。半分は素質である。素質のある人は一発のスケッチでゴールにたどり着く。ほとんどの能力がない人はたどり着くまで描かないとダメである。途中でやめたなというのはすぐわかる。もったいない。