放下
ユクスキュルの環世界と言う考え方がある。生き物は生き物毎に異なる世界を持つと言う考え方で、そのそれぞれの世界を環世界と言う。しかしハイデッガーは人間は人間の環世界を超越して全ての環世界を含めたような「世界」に自らを開くことができると考える。そしてその開きをするためには「能動的」に思惟せず考えが湧きか上がるのを「待つ」ことだと言う。その姿勢を例によってハイデッガージャーゴンでは「放下」と呼ぶ。まあ焦って思ってもいないことを言ってみたり、先入観に取り憑かれいてはダメだと言うことである。何にもできなくなったこの3月にはありがたいテーマである。
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