便宜主義
『新しい哲学の教科書』にカンタン・メイヤスーの相関主義批判とグレアム・ハーマンのオブジェクト指向存在論とマルクス・ガブリエルの世界は一つではないという話が整理されている。そこで昔読んだマルクスとグレアムを取り出して眺めてみた。結局昨今の実在論は僕らにとってのリアルは何なのかということを素直に書いているのだなと思う。でもグレアムは形而上学や経験論や唯物論を退け、メイヤスーは相関主義を否定して、マルクスは社会構築論を無いものというけれど僕にはどれもが少しずつリアルに思えるのである。結局理論というものは一貫性が必要だからその理論に不都合なものは否定して行くことになるのだが、それがどうもリアルにつながらない、便宜主義と怒られそうだが、理論はその場その場に適用可能なもがあっていつでも使える便利なものはないような気がしている。
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