人口論 最近高校の同級生が高校時代の優れた教師の著書などをメールしてくれている。その一人の地理教師の授業はローマクラブ・レポート「成長の限界」批判・マルサス『人口論』批判 だった。面白い授業だった。友人の言葉を借りればその要点は「社会的要因を議論すべき問題を、《自然条件による制約》に還元してしまうこと」への批判だということである。今僕らはマルサスの杞憂(と言っていいと思うが)の現代版に直面している。ウィルスという自然科学的な属性は変えようがない。だから我々ができるのは社会的要因からその伝播を防ぐことである。そう考えるとやはりじっと家にいることが可能な環境を作ることかなと思わないでもない。