野生のパンジー
フランス哲学に興味が湧いたきっかけはなんと言ってもレヴィ=ストロースだった。構造主義は自分の考え方にフィットしたし。ヨーロッパ人が野蛮人より進化した人間では無いと認めたのが素晴らしかった。だからサルトルとも喧嘩をした。しかし『野性の思考』は難し過ぎて読んだことはなかった。今日半分読んだが、1/4しかわからなかった。しかし表紙がパンジーである理由が分かった。仏語のタイトルであるLa Pensée sauvageのsauvageは植物を修飾する時に野生という意味で人を修飾すると野蛮になるそうな。そしてPensée はパンジーの意味も持つ。だからこのタイトルは普通に訳せば『野蛮な思考』か『野生のパンジー』になる。そうならないためのヒントがこの挿絵なのである。
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