ヴァイオリン
『定年後のお金』というベストセラーの本に100まで生きるとしたってやりたいことができるのは75くらいまでだと書いてあった。それを読んだら突如ロフトにおいてあったヴァイオリンを出してこなければと本能的に思った。なんと18年ぶりにケースの蓋を開けた。ヴァイオリンというものは放っておくとすぐに、湿気で弦が切れるものなのだが、お、お、お、お、奇跡的に弦はピンと張っている。弓も18年前に張り替えていたのだろうか、すこぶるいいコンディションである。楽器も弓も状態はいいが、もちろん体はもうすっかり忘れており、ぎーぎー変な音しか出なかったが、小一時間音階を弾いていたら少し気持ちよくなってきた。
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