柄谷と見田
大澤真幸による柄谷行人と見田宗介の分析インタビューを読んだ。僕がJIAマガジンで多くの建築家相手に行なっている聞き方と同じで彼らの足跡を最初から最後まで等価に追いかけることで彼らの思想的根拠とその書き方を明らかにしている。僕にとって柄谷と見田はとてつもなく重要である。その理由のひとつは2人がマルクスの乗り越えをベースに思想を作っているということ。マルクスは僕の原風景でもあり少なからずシンパシーを感じている思想家だからである。もう一つは見田は実存の問題(愛とか幸福とか死やエゴ)を社会学の目的にすえていること。僕は建築でも実存を問題化したいと常々思っている。また柄谷は学問を越えてその生き方に自分の理想を見る。特に彼の世界を相手にする態度は見本である。さらに衰えぬ知力である。彼は名著『世界史の構造』を70で書いている。目標にしたい。






『クリティカルデザインとは何か』という本を読んだ。そこには進化形としてのスペキュディブ(思索する)デザインという言葉もあった。これらはポスト最適化デザインとも呼ばれ、問題提起型デザインらしい。これを読んで、建築は普通そうだよなと思い、僕の本も建築のクリティカルデザインを標榜しているのだなと理解した。建築にも最適化設計があり、大半の建築学生はそれを学びそれを普通に建築と考えているのだろうなと認識を新たにした。

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