四谷
On
by 卓 坂牛
朝散歩、今朝は四谷。
日建を辞し7年、リーテム東京工場が完成し、作品選奨、芦原義信賞などを頂き仕事も軌道に乗った2005年の冬に信州大学の教員公募に応募した。1月4日大雪の長野で面接し、帰宅したら採用の電話が来ていた。二足の草鞋をこなすには家が遠いと嘆いていたら、配偶者が四谷の事務所から歩いて2分のところに売りマンションを見つけてきた。内覧して即決。しかし個人経営の事務所オーナーに金を貸す銀行は皆無。やっと、りそなが、4月から教員になることを条件に貸してくれることとなり無事購入。13年ここに住んだ。24時間コンシェルジュ対応、廊下1.2M幅、バルコニー奥行1.5M、各室令温水ファンコイルユニット、ビデ付き外国人仕様のマンションだった。


藤塚さんに拙著を謹呈したら藤塚さんの新著『日本の住宅遺産』を送っていただいた。ヴォーリズ(1921)から石井修(1980)まで26の今も住まわれている(オーナーが変わっている場合もある)住宅が歴史順に並べられている。帯の表は安田さんが継承した林さんの家だし、帯の裏はノルウエー人アーティストが買い取った坂本さんの代田の町家である。





哲学者の檜垣立哉と文化人類学者の春日直樹の対談で春日は自らの学問である社会科学に期待できないという。その理由は社会科学があまりにも文化的表象を追っかけ回しているから。難民、SNS、貧困問題、「流行り」に振り回されていてこれは思考の怠慢だという。他分野のことなので正確には分からないけれど、今朝古澤さんと話した昨今の建築は分かり易過ぎるよねということに通じている。「流行り」に即答することが建築だみたいな風潮は社会科学にもあるということなのかもしれない。
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