続ウィルス
丸善ウィルスコーナーにあったもう一冊のウィルス本を読むと著者はウィルスは生き物であると主張する。著者曰く生には二種類ありDNA情報からなる生と脳情報からなる生である。ウィルスは前者の生を体現するもので、それは生き物の本流であるという。この生は宿を探して彷徨い宿を見つけると乗っ取って自らをコピーして宿を壊すのだが、宿がないことには自らをコピーできないので宿を壊滅するのは本望ではないそうである。だからコロナも今はどうしていいかわからず暴れているが、いずれある状態で落ち着く(と願いたい)。
ウィルスの歴史を紐解くとスペイン風邪の犠牲者は第一次世界大戦の犠牲者1500万人をはるかに上回り最低5000万多く見積もると1億あったと書いてある。そんなことにならないことを願いたい。

丸善行ったら、ウィルスコーナーがあった。理科大の先生が書いた本が、生物赤点だった僕でも読めそうな楽しい本で、思わず買ってカフェで読んだ。ウィルスは正二十面体で結晶化する無機物のようでいながらDNAを持っていたりする。普通は動物と共存しているが、人がそんな動物を荒らすと人にくっつく。人の特定部位の細胞はこのウイルスを好んで食べかちゃう。するとその細胞内でウィルスは自らをとんでもないスピードでコピーしてばらまく。というウィルスはくしゃみや咳でツバに包まれて他人の鼻腔に入り込むらしい。相手をしると俄然世界は変わって見える。空気はウィルスだらけに見えてきた。しかしなんでコロナやインフルは空気感染しないのだろうか。

拙著『建築の設計力』のカバー校正が届いた。紙質がいい。そして定価が決まった。2420円(税込)。去年の今頃、彰国社の尾関さんと定価のお話をしたとき、彰国社はギリギリまで定価は決めないと言われて少し悩んだ。2000円台の前半じゃなければ出したくないと思っていたからである。若い人が買える範囲じゃないとただの自己満足に終わるから。一度はお断りの電話も入れたが、版元としても頑張るから作りましょうと言われた。この言葉がなければこの本はできていなかっただろう。ありがとうございます。

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