坂牛の窓
On
by 卓 坂牛
東大の美学科で建築を教えた時の教え子で現在上智哲学科の教師K君に坂牛の窓について寄稿してもらった。彼は連窓の家#2を見たことがある。
曰く
世界と世界の間に現れる一瞬の静寂のような中間地帯。意味のあわい。坂牛の窓とは、その一瞬の静寂の遠くに聞こえる世界の光を、薄明のうちに伝えるトンネルの開口部、その通風口なのかもしれない。そのトンネルのなかでひとは、世界とともに自己に還る。
A middle zone, or a tranquil vacuum, that appears between two different worlds for a split second. A contact point of two different qualities. Sakaushi’s Window might be an opening of a tunnel or an air duct through which a light sensed in a far distance in a different world on the other side of this tranquil vacuum, is somehow transmitted before it totally fades out. Inside this tunnel, you will findyourself in a new world.
素敵な結びである。ありがたい。千葉学さんがSDに寄稿してくれた文章とともに英訳も昨日完成。クリスマスプレゼントである。


バンコクスワンナプーム国際空港トランジット。カトマンズに行く時いつも深夜で暗い空港だと思っていたが昼着くと楽しい。
昔の日建の言葉で言えば「査図」という見積もり図の図面チェックを行った。3棟の分棟の建物なので150枚を超す図面である。授業が終わって、3時から11時まで8時間、途中出前のラーメンを食べた以外図面とにらめっこ。一棟分がやっと終わった。しかし指摘事項は部分詳細以外は3棟共通なのでそれに合わせて他2棟の図面も修正を加え29日2回目の査図を行う予定。帰宅して荷造りしたら2時明日は4時起き。


チェコでのWSの敷地はチェコ、リベレツにすることにした。彼らの提案でもあるがせっかく行くのだからその地を学ぶことにしよう。さてリベレツは中央部が高密度化しているのが問題だとか、何かこの高密度化を緩和する建築を考えることにしよう。


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