アンリアレイジのモダニズム
ファッション批評誌 Vanitasは忘れたころに店頭に並ぶ。いつも秀逸な論考が掲載されている。この号では井上一世紀の「アンリアレイジとモダニズムへの1度目の遡行」が面白かった。まずモダニズムを「ある領域の内在的な批判による限界づけ」と定義しているのがスマートである。そしてアンリアレイジの光が点滅する服によるファッションショーでモデルの動きからリズムが剥奪されそのリズムが服の光の点滅のリズムの中に移動していると見る。リズム=時間という非モダニズム的要素が身体から服へ充填されることを看破することでこのファッションを構成する二つの要素のモダニズム的自律性が鮮やかに浮かび上がる。


卒論の時も修論の時も通った国立国会図書館。特に修論はニューヨークの摩天楼研究をしていてアメリカ文学への現れを調べていた。そんな資料はここが一番多く当時新館はまだなく本館(1961)に通っていた。新館は就職した1986年に完成。設計は前川国男。前川が青いタイルを使ったのはここ以外にあるのかな?






You must be logged in to post a comment.