keyaki garden
堀部安嗣の建築を初めて見た。2008年にできたkeyaki garden。既存のケヤキを愛でて作った建物である。普通なら駐車場になるような場所を庭にして横に車を4台なんとか確保している。庭の片隅にはバス停のベンチもある。街が潤う。

堀部安嗣の建築を初めて見た。2008年にできたkeyaki garden。既存のケヤキを愛でて作った建物である。普通なら駐車場になるような場所を庭にして横に車を4台なんとか確保している。庭の片隅にはバス停のベンチもある。街が潤う。

哲学者野家啓一が昨今の金にならない学問への冷遇に抗い、カナダの政治哲学者チャールズ・テイラーを引きながら工学のように有用な学問とは学問の営みそれ自体が内在的価値を持つものではなく、外在的な目的に奉仕する手段として価値があると言う。だから工学は時々間違いを起こす。あるいは利用される。そして有用な学問が空洞化すると嘆いたのがフッサールであった。さらに野家は言う。有用な学問はさっさと結果を出すという言う意味でファストサイエンス。文学はゆっくりと効果が現れるのでスローサイエンスだという。世の中スローな時代にサイエンスもファストだけではだめだとぼくは思う。建築だってファストな分野とスローな分野がなければなるまい。だから人文的な建築の知は必要でありそういうスカラーには是非頑張って欲しいと思う。そして私はその狭間でいたい。
JIAマガジンの編集長になり毎月誰かにお話しを聞くという仕事が始まった。「聞く力」が試される。聞くにはその人を知り、図面も読みこみ、そして何より読者の興味にミートしなければならない。人の建築にあまり興味がなかった僕にとってそれはチャレンジである。毎朝人の建築を見て回るのも結果的には良いエクササイズである。しかし前回も今日もインタビューを終えると新たな発見が沢山あり世界が広がるのを感じている。
都心部の容積率の高い細長い敷地を再開発するとどうなるか?ヴォリュームは両側からの道路斜線で切り立った山のようになる。こういうふうに都心部に法的に可能なヴォリュームを作るとリーガル•トポグラフィーが現れる。これを都市の自然として受け止めるとちょっと面白い。

8月にグアテマラで年一回行われるホルヘ・モンテス記念国際建築会議の招待建築家のリストを送ってもらった。ロベルトブスネリとベレン・モネオ以外は知らないけれどチラチラっとホームページ見ると皆さんプロの建築家、ランドスケープアーキテクト。素晴らしい方ばかりでとても嬉しい。15人のうち8人がワークショップをやる。やらない人たちは何するのだろうか??というわけでワークショップテーマを書いているところ。テーマは「流れと停滞」建築は建築自体よりその中の人、光、風、音、匂いペット、家具の流れと停滞をデザインすることと定義してその祖型をデザインしそれを使える建築プログラムを考えろという逆向きの提案を3日でやろうと思う。同行する常山さんは破壊をテーマにやるようでこちらも興味深々である。
INVITED ARCHITECTS
WORKSHOPS
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