SHARE Yaraicho
篠原聡子、内村彩乃SHARE Yaraicho(2012)は2014年の日本建築学会作品賞。矢来町の閑静な住宅街の中にある。184平米の鉄骨造3階建ての中に3層吹き抜けの入り口、作業場、7つの個室、共用部が組み込まれている。2階の個室は床から少し浮いていてその隙間が個室の浮遊感を作っている。ファサードの幕が夜になるとと行灯のように光りそう。




東京サンクチュアリー
理科大に着任してから毎年末国際ワークショップを一週間行い修士1年生と二部3年生の希望者が参加している。昨年はジェフリー・ブロックを招聘した。ラファエル・モネオの義理の息子である。彼のWSのお題は東京サンクチュアリー。東京に人々の安息の場所をデザインしようというものである。それは差別からの解放、通勤地獄からの解放、酔っ払いの休憩所、落ちこぼれ生徒の逃げ場、、、、などなどである写真はジェフ賞に選ばれた遠藤の作品。寂しい都会人が本を通して人とつながる駅コンコースの小さな読書スペースである。



建築論のテーマ研究
学会の建築論・建築意匠小委員会で建築論事典の改訂版を出す予定である。しかし今回は事典というよりはキワード集にする方針である。エイドリアン・フォーティーの『言葉と建築』に近い。そのキーワードを選択するために3月にアンケートを送り4月半ばに締め切った。質問はあなたにとって建築論のテーマとなるキーワードをあげ説明くださいというものである。こんな雑駁な質問だが皆さんきちんとお答えくださった。建築家、歴史家、東西、年代、満遍なく人選し70代以上、60代、50代、40代、30代それぞれだいたい10名程度お答えをいただいた。お忙しい中ご回答いただいた皆様には心より御礼申し上げたい。昨日はこの回答をどのように分析するかについて議論した。WGのメンバーと小委員会の主査幹事を5つのチームに分け(場所と年代で分けてみた)KJ方で回答をカテゴライズすることにした。おそらくチームの性格でカテゴリー分けが少しずつ変わるのではないかと期待している。その差異が建築論への視座の背景を示してくれるのだろうと考えている。夏には分析結果をまとめ年内にそれを踏まえ研究会を開き年度末にはシンポジウムを開く予定である。シンポジウムは公開とするので、先の話だが多くの方に来場頂ければ幸いである。




















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