転換するアメリカ現代建築
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by 卓 坂牛
先日青山ブックセンターで見つけた1981年のA+U3月号臨時増刊号はロバートA・Mスターンがゲストエディターとしてまとめた「転換するアメリカ現代建築」特集号。これはポストモダニズムを概観する最高の教科書である。しかし英語のタイトルはあえてpost modernismを避けてAmerican Architecture:After Modernismである。それはゲーリーとかダイアナ・アグレストなど当時のポストモダニズムのわかりやすい理解としての歴史主義にくくれない不思議な建築家たちも入っていたからである。ゲーリーの掲載プロジェクトは未完だと思うが現在でも新鮮である。
階高6メートル超えのオフィス
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by 卓 坂牛
渋谷に一昨年(2016)できたキューピー本社ビル(三菱地所設計)はダブルスキンで柱をスキンの間に入れているので室内に柱がない。地上から解りづらいが地所設計のHPの写真を見るとかなりの透明感である(右端写真)。昨今のオフィスビルの典型である。一方そのそばに青木淳が2008年に設計したSIA青山ビルがあるこれは天空率で設計しただろう細長いビルで窓はぽつ窓。ダブルスキンとは透明感では対極を行くがこれもオフィスビルの典型。しかしサイズが数種類ある。この窓を数えていくと20階建てくらいに見えるが一層に窓が2列ずつ入っているので実は9階建て。そして驚くべきはその階高。キュピーがあるいは一般のオフィルビルが4500くらいの階高を持つのに対してSIAビルは6400。なんと天井高は4900。驚異的。絶句。
地所設計HPより転載 https://www.mj-sekkei.com/project/619
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