建築の条件人気調査
『建築の条件』最後の授業。学生にどの章が一番面白かったかと聞いてみた。今日の出席者約30人くらいに一人2回手をあげてもらった。でも一回しかあげないものもいたので全57票。どう振り分けられたか興味津々。平均は57/9=6.3さて。では人気順に並べてみる
1位 主体性、消費性 11票
3位 視覚性 9票
4位 倫理性、階級制 7票
6位 グローバリゼション 5票
7位 男女生、アート性 3票
9位 ソーシャル 1票
これには驚いた何が驚くって、授業でも製図でもきっと各先生が口を酸っぱく言っているだろうソーシャル問題がたった一票で逆に主体性、消費性、視覚性というような哲学、社会学的問題がこんなに高いのである。こういう知識に飢えているのかな?いいことだ。
デザインが人を作る
確か2015年だったと思う。中国の東南大学で行われた建築論シンポジウムに招待された時コロンビアからマーク・ウィグリーがプリンストンからビアトリス・コロミーナも招待されていた。彼らはカップルで二人してネット社会の建築について(というか社会について)マシンガンのようにしゃべっていた。そのカップルが共著でラース・ミュラーから2016年に出した本がこのare we human『我々は人間なのかーデザインと人間をめぐる考古学的覚書き』株式会社ピー・エヌ・エヌ新社2017である。16章からなる文字と写真のコンプレックスは人間はデザインを作るがデザインは人間を作るという論理で貫かれている。そして人間がこれほど不安定な存在でないならばデザインは存在しないと結論づける。これはシンポジウムでも彼らが言っていたが、例えばウォールストリートジャーナルは2012年にニューヨークで働く専門職の80%がベッドの上で仕事をしていると報告している。それはそういうことが可能なデザイン(携帯端末など)が現れ人間の行動を変えたということである。
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