高田さんの書評 On November 25, 2017 by 卓 坂牛 実践女子大教授で建築家の高田典夫さんが拙著『建築の条件』の書評を書いてくださいました(建築技術12月号)。ありがとうございます。「建築の可能性とはハビトゥスの刷新であり規範性と固有性を獲得することである」という言葉を取り上げてくれる方が多く高田先生も最後にこの言葉を引用されています。これは美学者小田部胤久の言葉を私が建築に応用したものです。建築を美学的に考えたいというのはこんな時代でも私の中心的課題です。
冗長率 On November 25, 2017 by 卓 坂牛 平田オリザ『わかりあえないことから—コミュニケーション能力とは何か』講談社現代新書2011では意思を伝える伝わるの可能性が、描かれている。その中に冗長率という概念が登場する。簡単に言えば、余計なことを言う割合である。そしてコミュニケーションが上手な人は必ずしも冗長率が低いわけではなくこの率を時と場合で変えられる人であると言う。NHKのニュースでも夜7時と9時ではだいぶ違うらしい。この概念は表現すべてにあり得るもので。もちろん建築にもあてはめてみたら面白い。
表参道の両裏 On November 25, 2017 by 卓 坂牛 bikearch32 表参道の両裏側の住宅地にブティック、カフェ、ギャラリーがじわじわと広がる。住宅規模のものから、もう少し大きいものまでいろいろある。オーナーが上部に居住している場合も多い。アルスギャラリー(北川原温2002), QUiCO神宮前(2005坂本一成), は住居が載っている。物質試行41(鈴木了二,2000)はすべてテナント。作家の手触りみたいなものがよく出ている建物である。
寺の屋根 On November 24, 2017 by 卓 坂牛 とある敷地の土地利用計画と人の集まる場所の計画をしているが、そこにある寺の模型を見ながら寺の屋根は立派だなと感ずる。寺というものはこの屋根によって威厳を表していたのだとつくづく思う。屋根を見れば寺とわかるのだからこの象徴力はたいしたものである。
二つの教会 On November 24, 2017 by 卓 坂牛 bikearch31 飯倉の交差点ノアビルの、対角線上はす向かいに二軒の小さな教会が建っている。木造の山小屋風はアントニー•レーモンド設計1955年竣工、日本聖公会聖オルバン教会。左隣のRC造は新しく香山壽夫設計1996年竣工、日本聖公会聖アンドレ教会。東京タワーの下にこういうヒューマンスケールの建物があってほっとする。
結婚記念日 On November 23, 2017 by 卓 坂牛 午後天気が良くなり、今月始まったレアンドロ•エルリッヒを森美術館に見にいく。森美術館で20分待ちとは、しかも現代アーティストで。作品は予想通り愉快である。こういう楽しさは人を呼ぶ。夜焼き鳥を食べに銀行シックス裏の鳥や幸へ。昨日11月22日30年目の結婚記念日に行きたかったが満席で今日に変更。いや美味しかった。
和朗フラット On November 23, 2017 by 卓 坂牛 bikearch30 学生の頃リンチの都市のイメージのイメージのしやすさという概念や都市で迷子になることは不幸だという意見に、そんなことはない都市は迷路みたいに迷い込む方が楽しいあるいは場所によってイメージャブルだったりそうでなかったりしてもいいと思った。そして毎週末東京の迷路探しにでかけていた。六本木キャンティの脇の道を下りていくと真っ白な白亜の低層集住があり異国に来たような感動を覚えた。さてまだあるのかなと今朝ジョギングがてらキャンティの脇の道を下りていくとあった。嬉しい。調べると名前は和朗フラット1937年にできている。もう80歳である。
吉田五十八 On November 23, 2017 by 卓 坂牛 bikearch 29 六本木から飯倉に向かい高速をくぐった左側に吉田五十八が1972年に設計竣工した外務省飯倉公館と外交史料館がある。同じリズムの連続性の徹底は吉田五十八を敬愛する大谷の作風を思い出させる。大きな軒の出は大谷が担当した赤坂センタービルを思い出させる。
東京の自然史 On November 23, 2017 by 卓 坂牛 貝塚爽平『東京の自然史』講談社学術文庫2011(1979)によると関東大震災での被害は下町(沖積層)で多く台地(洪積層)で少ない。台地の上下で被害の差が出たようだがその差が大きいのが赤坂。この辺り溜池(溜池山王)がありかなり地盤が悪いのだろう。隣近所でマンション工事しているが、杭工事の機械がとんでもなくでかい。
SFC On November 22, 2017 by 卓 坂牛 ミッドタウン大屋根の下で慶応SFCの小林博人さんと助教の米田カズさん理科大の常山未央さん私で来年のEU. 日本建築会議の場所、時期。テーマについて議論。その後地下に行き大ホールで行われている慶応SFC Open Research Forum を覗く。全教員が3メートル角くらいのスペースをもらい大プレゼン大会。すごい人。小林さんのブースではベニヤハウスキットのお土産付き。
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