アンリアレイジ
7CD6A946-636E-4577-AA77-FD0BFE32ABCDアンリアレイジの展覧会が明日から池袋パルコで行われる。今日はオープ二ングレセプション。森永さんも来ていてお祝いを言う。ここ3年くらい腰を据えて光と影をテーマに作り続ける姿は建築家のようだ。パリコレの表と裏の映像を見ていると建築にはない一気に上り詰める緊張感に震える。ファッションショーは空間と音と光と服のコンピレーション。生まれ変わったらこういう仕事してみたい。
7CD6A946-636E-4577-AA77-FD0BFE32ABCDアンリアレイジの展覧会が明日から池袋パルコで行われる。今日はオープ二ングレセプション。森永さんも来ていてお祝いを言う。ここ3年くらい腰を据えて光と影をテーマに作り続ける姿は建築家のようだ。パリコレの表と裏の映像を見ていると建築にはない一気に上り詰める緊張感に震える。ファッションショーは空間と音と光と服のコンピレーション。生まれ変わったらこういう仕事してみたい。
同級生の若林さんに勧められて読んでみた。服部正也『ルワンダ中央銀行総裁日記』中公新書1972。物心ついたころから自分の進みたくない職種ナンバー1が金融と保険だった。理由はいろいろあるが簡単にいうとつまらなさそうということなのだが、やはりどんな職種であろうとトップに立つ人の仕事っぷりはすごいものであり感動を呼ぶ。日本銀行に勤める著者がIMFの依頼でルワンダ中央銀行の総裁として勤務することになり、銀行自体もぼろぼろ、総裁室に机と椅子しかないようなところから6年で立て直し1971年に帰国するまでのお話である。途中専門的な話はよくわらず飛ばしたが、あるところでは喧嘩をし、あるところでは親身になって地元の人を支え、冷静に正義を貫き大統領のブレーンとなって国の基礎を作った姿は涙である。
そして今ルワンダは
・一人あたりの名目GDPは1980年から見て現在の数字は約30倍、
・経済成長率8%
・首都キガリは東アフリカ諸国の中で最も犯罪率が低い
・国会議員の64%、裁判官の60%、大臣の34%、地方議員の44%は女性
こういう国がアフリカのど真ん中にある。たかだか四国くらいの大きさの国なのである。
学ぶところがたくさんあるのだろうなあ。そういう国の基礎を作った日本人服部さんは今のルワンダの姿を見たら感無量だろうなあ。

jog arch 12 青山通りに面して吉村順三と谷口吉生のオフィスビルが並んで建っている。昨日の大高、新居の如くこちらも年の差は40才。しかしデザインには40の年の差は現れてはいない。

そこから少し青学の方に進みキラー通りを右折すると程なくして、下比越さんのオフィスビルがある。キラー通りに入ると街区が不整形になり敷地に鋭角なコーナーが現れそれがデザインにストレートに現れている。
道の逆側ワタリウムの脇を入ると袋小路でここに北川原温さんの小さなオフィスビルがある。路地裏にカオティックな様相を呈している。

青山通りは商業地域で700/80。キラー通り沿いは近商で300/80とガクンと落ちる。そして路地に入ると一種中高層住居で300/60。東京の典型的な容積配分の理由はいろいろ言われる。幹線道路沿いの排気ガス遮蔽壁とか、大火災があってもここで食い止めるなどなど。環境、防災的問題もあろうが、期せずしてそのビッグウォールは背後のミクロストラクチャーを保存してきた。外国の建築家たちが東京を歩いて最初に感動するのはこの点である。そしてこういう都市構造にずっと注目してきたのが槇文彦である。
幹線道路沿いはフォーマルドレスをそういうデザイナーがデザインし、一つ横に入りカジュアルになりもう一つ入ってストリート系に変化する。それぞれの場所と装いにはそれなりの役割分担がありそれぞれのトップデザイナーがデザインする。こんな多様性が東京の街を面白くしているわけである。だから偶然残ったミクロストラクチャーはそう簡単に壊してはいけない。
トランプは日本がmassive amounts of military equipmentをアメリカから買うと言っている。安倍がゴルフやりながら調子にのってイエスと言ってしまったのだろう。そもそもゴルフ交渉はトランプの土俵でそこにのこのこ上がって行った時点で負けである。外交は戦いなのだよ。
北朝鮮ミサイルを話し合いで解決しようとせずアメリカに倣えを貫くのは全てトランプの差し金である。トランプは未だに世界の警察官ぶりをやめようとせず呼ばれてもいないのに世界中に軍事力の出前をして(トランプだけじゃなく、ブッッシュていうのもそんなことをしていたが)非難されている。そして東アジアにも出前をするために、まず北朝鮮と丁々発止の大げんかパフォーマンスをやって金を怒らせミサイルを飛ばさせる。これで東アジアは緊急事態となる。こうなれば韓国、日本はアメリカを頼りにせざるを得ないという国民感情が生まれこれでアメリカに出前の電話が入るというものである。いくら買うか知らぬかその予算を財界に頼らず子供教育費に回したらどうだろうか。安倍という情けない人よトランプと友達となった気で一人いい気持ちになるのは謹んでいただきたい。
jog arch 11六本木の交差点を少し麻布の方に進むと右側に地上げされて駐車場になったボイドがある。そのボイドの片隅に大高正人が設計した全日本海員組合本部がある。1964年の建物である。その昔大高事務所でバイトしてた時は美術館の天井模型を1/20で作り目地のスタディばかりしていた。なのでRCなのにこういう繊細なデザインをする気質がなんとなくわかる。そして二本の柱がすっと通ったモダニズムである。六本木から外苑東通りを青山通りと交差するところまで行くとホンダビルの裏に新居千秋さんの集合住宅がある。柱ばかりか梁も通さず左右に上下にずれるさまはさながら彼のトークの如し。二つの建物は44才違う。親子どころか爺さんと孫。


ウィーンに行っている平田がゼミにスカイプ参加。工科大のスタジオはゼセッションの増築。毎回美しい絵葉書のような写真、レタリング、ドローイングのコンポジションを作ってくるように言われるとのこと。こういう教育は大事だと思う。ウィーンからの留学生アナのエスキスチェックを見ていた研究室の学生は気づいていたと思うけれど、彼女は毎回小さなトレペに数色のサインペンで同じスタイルのスケッチとレタリングで思考を定着させる。そのスタイルはいずれ作るもののスタイルを規定する。そういう訓練は学生時代からするべきことかもしれない。
日本は作文でも絵画でも自由を良しとするが、作文は明らかに悪害多し。方法論も基礎はやるべきなのだろう。
昨日の分離派研究会でアールヌーヴォーを広く日本に知らしめたのは伊東忠太と武田五一だという話があった。たまさか研究室に武田五一が大正15年に書いた『住宅建築要義』を開いてみると、第1章住宅建築史であり一節が日本住宅史、二節が西欧住宅様式史で一項イタリア、二項フランス、三項ドイツ、四項イギリス、五項その他欧州、六項アメリカである。アールヌーボーはフランスのところで紹介されている。セッションはドイツ。セセッションがセセッション式と紹介されているのも昨日のお話とおりである。面白いのはこの本の構成。武田五一が著者ではあるが、二章は住宅建設の準備、ここは設計のことが書いてある。部屋は何が必要で、方位はなど。三章は構造法一般で基礎、壁、床、屋根などが書かれている。そして四章は装飾、5章は衛生設備、六章は日本住宅の注意と称して、風呂、便所、押入れなどが書かれる。これも衛生設備ではあるが特に注意ということか。7章は付属建築と題して茶室、門、庭園などである。このころ設備と意匠という厳格な区分がないことが分かる。また装飾がしっかりあるのもやはり1911年という時代だろうか。面白い。 
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