大きいテーブルと小さいテーブル
午前中残りの原稿修正に集中。終わったーー嬉しい。午後は明後日のミーティングのための資料作り。書斎を抜け出し、誰もいない広間の大きなテーブルの上に資料をずらっと並べて考える。大きなテーブルと広い空間はやはり頭を刺激してくれる。大きな場所と小さな場所を行き交うといいのかもしれない(贅沢だが)。夜マンション理事会。もう5年もやっている理事だが死ぬまでやらなければいけないのだろうか???トホホ。
午前中残りの原稿修正に集中。終わったーー嬉しい。午後は明後日のミーティングのための資料作り。書斎を抜け出し、誰もいない広間の大きなテーブルの上に資料をずらっと並べて考える。大きなテーブルと広い空間はやはり頭を刺激してくれる。大きな場所と小さな場所を行き交うといいのかもしれない(贅沢だが)。夜マンション理事会。もう5年もやっている理事だが死ぬまでやらなければいけないのだろうか???トホホ。
朝から必死で原稿の修正。先週空いた時間に赤入れをして週末までに終えたので今日一気に直そうと必死にやったが6章の前で4時半。あわてて森美術館に行って「シンプルなかたち」展をみる。空飛ぶ絨毯のような宙を舞う布など。シンプルって何?が面白かった。その後配偶者の書を見に国立新美術館へ。5時半までに入らないと、と思って焦って着たが門に着いたのは半を3分くらい回っていた。すると警備員の方に呼び止められたのだが何とかお願いして入れてもらい無事到着。市澤先生もいらしていろいろと説明してくれた。配偶者は桜花賞という賞をとったので「どこが良いのですか」と聞くと3列の書の真ん中の列が少し大きくなっていて全体がふっくら見えるところいいとおっしゃっていた。なるほど確かにそう見える。
朝のジョギングルートの一つに上智グラウンドの周り回遊コースがある。自宅を出て四谷駅を過ぎて上智大学の手前を右折して眼下に上智のグラウンドを見下ろしながら土手の上をニューオータニまで走り(そこを喰違見附と呼ぶ)外濠の上を横切り赤坂離宮の横を四谷駅まで戻るというものである。外濠を横切るところで赤坂見附の方を見ると土手の緑の中にカジマのビルが見え下には弁慶濠(赤坂見附脇のボートに乗れる池)が見えてくる。
この景色は都民でもあまり知られていないのでは。なぜなら、このあたりを歩行者も車もほとんどいないから。JRは学習院初等科のあたりでトンネルに入り四谷駅まで地上に出ない。丸ノ内線は四ツ谷駅の両側ですぐに地下に潜る。高速道路も弁慶濠を過ぎると地下に入る。交通インフラはこのあたりの高低差に飲み込まれて多分このあたりでは一番高い喰違見附あたりではすべて地下を走っている。加えて周囲は赤坂離宮、上智大学の裏側。あえて言えばニュー大谷旧館の玄関近くだが、ちょっとずれているせいかホテル客がウロウロしているのを見ることもない。というわけで都心のレアな風景と思われる一枚である。
もちろん老化ということもあるのだが、サッカー、スキーで傷んできた怪我の蓄積は足首をかなり複雑な状態にしている。近所のスポーツ外科医に1年ぶりに見てもらった。前回は座った状態で撮ったレントゲンを立った状態で撮ってもらった。足が傾(かし)いでいると言われ、測るとおよそ10度外側に倒れている。その結果足首の骨とむこうずねの骨が交わるあたりの軟骨が内側だけ極度に磨り減っている。だから足首の内側がいつも痛いのである。今回は6度傾斜のついたインソールを試してみようということになり両方の靴に入れてみることにした。なるべく暖かくして浴槽内でのマッサージも勧められた。マイクロウェーブを当てていきなさいと言われ10分間足を温めた。少し痛みがとれたような気持ちになる。
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7月20日から2週間、バルセロナのカタルーニャ工科大学(IAAC)にてワークショップを開催する。テーマはオープンソース・アーバニズム。複雑化する都市デザインは今までの枠組みの中で行えるものではないという認識から、様々な職種とのコラボを探る。オープンソースという名はそこからきている。インストラクターは僕を含めて、カタルーニャ工科大学、アムステルダム大学、セントペテルスブルグ大学の建築家、社会学者などなど。参加者も建築、地理、社会学など幅広い学生、社会人を広く募集する。これからの都市を考える新たな挑戦である。参加費は850ユーロと少々お高いが、かなりレベルの高い議論が期待できそうである。社会人を含めて参加者を募るhttp://bosu2015.blogspot.jp/。
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岡山からの帰路木下斉『稼ぐまちが地方を変える』NHK出版新書2015を読む。町づくりはアセットマネージメントという彼の信念に共感。誰かも言っていたが、シャッター商店街はオーナーの怠慢だというのはあたっている。行政任せのまちづくりは過去の話。加えて思い立ったらやるというのもその通り。You have to do whether you can or not.
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今日は岡山に大学の用事でやって来たその行きの時間で国分巧一郎『近代政治哲学——自然・主権・行政』ちくま新書2015を読む。人間の自然状態を戦争と言って社会契約論を歌ったのはトマス・ホッブスだが、その概念はスピノザ、ロック、ルソーへ受け継がれたわけである。ルソーは東浩紀の著書で有名になった一般意志なる概念の考案者。面白いのは、市民の全体意志である一般意志は法にはなっても、個別的行政の場では反映されないというあリアルな観察である。そしてそれは現在でも変わらない。自然状態を律するルールが主権となった経緯はあるものの、我々の意志は行政には反映されにくい現状の仕組みを国民主権といえるのか?と言う著者の問題提起に深く同感である。
午前中学会の著作賞選考委員会第一回。去年もやったので2年目である。任期は2年なので今年で終わりと気楽な気持ちでいたのだが、年長ということで今年の委員長をやることとなってしまった。まあ年3回くらいの座長なので特段のことはないのだが、欠席できないというのが少々プレッシャーである。というわけで今年の著作賞の応募要項はもうすぐでるので是非皆さんこれぞという建築の良い本があったら他薦自薦を問わないので応募してください。3年前に始まり年々応募する本が減少しているので今年はV字回復したいものである。昼ころ田町を出て午後のゼミまでの時間を東京駅丸善にあるカフェで読書をして過ごす。ここは一人でも10人以上座れる大テーブルでパソコンも本も広げられて気持ちいい。僕の第二の書斎。