Taku Sakaushi

Diary

五里霧中

On July 16, 2009
by 卓 坂牛

朝一の特急「かいじ」で塩山へ。役所を三つ回る。今日は日本中でここ塩山が一番暑いのではなかろうか?36度くらいらしい。畑の脇のアスファルトの道を3人で歩いていると陽炎が見えそうだし、意識が朦朧となる。駅へ戻り昼をとってからクライアントの車で施設へ向かう。敷地の上を高圧線が通っているので東京電力が2時頃やってきて打ち合わせ。今の計画はぎりぎりだと言うことが分かる。高圧線と言うものは電流が多く流れると熱を持ち膨張し1メートルくらい垂れ下がってくるのだそうだ。これはかなりエネルギーの無駄遣い。超伝導の研究は重要か?
前回の案の改良案を見せる。模型を見せようと思ったら役所に置き忘れてきた。なんということ。うっかりしていた。やはり厚さのせい?プランは少しずつクライアントの希望に近づいている。分からぬことは多々あるがまあクライアントといっしょになって五里霧中をさまよいながら少しずつ前進するしかない。帰りは甲府まで送ってもらい「かいじ」に乗って新宿へ。車中最近話題の半藤一利の『昭和史26→1945』平凡社2009を読み始める。分厚い文庫本。語りかけるような文体がテレビを見ているようである。

桃

On July 14, 2009
by 卓 坂牛

午前中のゼミ、午後の打ち合わせを終えてアサマに乗る。『ゼロ年代の想像力』によれば2000年代は「やられる前にやるやる」というサヴァイヴに目覚めた時代だと言う。そして著者はそうした例としてテレビドラマや小説を挙げる。それらを読めば読むほど、うちの娘がちょっと前まで熱狂していた類だなあと思い出す。もう高校生なのでその手のものには飽きたようだが、中学までは本屋で買ってとせがんでくる小説はたいていこのタイプ。見ているテレビドラマも殆どが戦いもの(と呼んでいるのは僕だけかもしれないが)。一体この子は変なんじゃないの?と思っていたが、世の中一般であったというわけだ。夕方事務所に戻る。携帯を研究室に忘れたことに気付いた。僕に電話しないで下さいね当分。御用のある方はメールでお願いします(と、帰宅後妻と娘に言うと、電話しても出ないし、メールしても返事くれないからそういわれなくても電話もメールもしないと言われた)。甲府プロジェクトの模型がカワイイ。室内の壁に赤みを入れようと言っていたら桃色にできている。甲府だから桃というのは安直だが、なんだかふんわりした感じである。友人の会社が「桃コマーシャル」と言う名前だったがそういえばなんとなくふんわかしてよかったなあと思い出した。人間関係を構築する場所にはふんわかした感じは大事だなあ。

デタッチからコミットへ

On July 13, 2009
by 卓 坂牛

何度目かのテクトニックカルチャーをゼミで読む。学生諸君もm1は4年の時、m2はm1の時読んでいるので2回目。この手の本は1年ごとに何回か読むと著者のはっきりしない論旨の後ろにおぼろげに漂う思いがつかめてくるものだ。
夕食後宇野常寛『ゼロ年代の想像力』を読み続ける。彼の論旨の大筋は昨日も書いたが90年代の「引きこもり/心理主義」から2000年代の決断主義(黙っていると殺されてしまう)への想像力の転換である。前者を代表するストーリがエヴァンゲリオンなら後者のそれがデス・ノートであり、前者がデタッチなら後者がコミットである。
振り返るとこの世紀の変わり目(1999年)に僕は篠原一男、鈴木隆之、萩原剛と鼎談をしてそのまとめた本の中に短いコラムを載せた。その中で時代はデタッチからコミットへという主旨のことを記していたhttp://www.ofda.jp/sakaushi/text/1999b/07ja.html。もちろん僕の考えは必ずしも自分の内部だけから発露したものではない。そのときの時代状況と共振しながら書いていたのだろうと思う。つまり10年前に、宇野が言うように確かに自分の想像力も社会のそれもある種の転換期を迎えていたのだと感じられる。そして自分にとってそのきっかけとなったのが篠原一男との再会だったかもしれない。篠原一男は何時だってコミットの人であったと思うが、90年代の終りにその精神が再び社会と共振し始めたともいえるのではないだろうか.

執念の家

On July 12, 2009
by 卓 坂牛

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昨日スチュワートさんに「9月にブエノスアイレスに行きたいと思っている」と言ったら、「へー」と驚くでもなく「何故?」と聞くでもなく、「あそこは危ないから夜は外出するな!飛行機の切符はすぐに予約した方が安い。僕なら今日予約する」と,まるで先生が生徒を指導するかのような対応。突如その場が20年昔に戻った。それで思い出した。そういえば学会の電車も宿もとっていない。一体はどこでやるのだったけ?大学は?ホテルは?僕の司会は何時?出張パックを探し、値段の比較をして、申し込む。会員番号?パスワード?先日のパソコンクラッシュでどっか飛んでったよ。ああいやだ。この手の作業は苦手。どんどん気分が落ちる。さっさと終えて、大急ぎで家を出て木島さんのオープンハウスに向かう。場所は逗子。戸塚乗換えで1時間電車に揺られ、駅からタクシーに飛び乗る。1800円くらいの場所。山道を登る。ここは何処?道は幅2メートルない?一体どうやって工事したんだよ?道の両側には家が建っている。でも多分普通の人ではない。どうしてもここでなければ住まないという固い意志があるひとたちだろう。息が上がる。道は続く。両側の家からはみ出る木が道に覆いかぶさる。そして緑の切れ目にレッドシダーの外観が現われた。およそ40度くらいの斜面にきのこの如く生えている。RC一層分の上に木造が3層乗っている。それもRCの設置面積を減らすためか木造の3層は斜面側に一層ずつせり出している。この建ち方に意地を感じる。中に入ると逗子の海が広がる。4層の空間は少しずつスキップしながら連続し、いたるところで外部の海や空が目に入る。木島さんらしい内外部のゆるやかつながりである。
この現場は工務店が2回倒産し最後は設計事務所が工務店をして設計者は延べ180日現場通いしたと聞く。ケーブルカーのようなウインチが無いとものを運べないような斜面を延べ3ヶ月登ってできたと聞くともはや執念を通り越した何かを感じる。
帰宅車中で『思想地図』の続きを読む。どうも東浩紀が自画自賛するほどビビッドに伝わってこないのだが、それは読み方が悪いのか?帰宅後シャワーを浴びて夕食をとり長野へ向かう。車中思想地図にも載っていた宇野常寛『ゼロ年代の想像力』早川書房2008を読む。こちらは大変面白い。90年代から2000年にかけて社会の想像力が大変換を起こしているにもかかわらず批評はそれについていけていないことを批判する。その通り。

例の会

On July 12, 2009
by 卓 坂牛

午前中奥山さんの新作を見に駒澤大学へ行く。オープンハウスには行けなかったので今日見る機会を作ってもらった。スチュワート先生も来られていた。矩勾配の切妻打ち放しである。最近の建物は全てこの形式で彼の形への強い意思を感ずる。見終り東工大に行きスチュワート先生の新しい部屋を案内してもらう。緑ヶ丘棟の3階に素敵な部屋が出来ていた。ひょんなことからアンソニー・ヴィドラーの話になる。スチュワート氏は彼の最も面白い本はuncanny architectureだと言う。日本語で読んだよと言うと、この本は日本語に馴染むコンテンツではないからサカウシなら英語で読んだ方がいいと言う。そうかもしれない。ヴィドラーの翻訳はとにかく日本語がよく分からない。それに比べてspectacles and useは英語で読んだのだが実に読みやすかった。次に最近の彼の著書であるHistories of the Immediate Present: Inventing Architectural Modernismに話が移る。これは近代建築史史のような本であり、カウフマン、ロウ、バンハム、タフーリの趣向が作り上げたモダニズムを浮き彫りにしている(と思われる)。この本を辺見たちと翻訳しようかと思ったという話をしたら、これは薄いがとんでもなく背景の濃い本なので日本語に出来るようなものではないという。ある人がこの本を翻訳する予定のようだと言うと、誰だか知らないが難しいのではないだろうか、そもそもヴィドラーはこうしたテーマの本を書く適当な人間ではなくむしろ自分の方がうまく書けるだろうと言っていた。相変わらずのすごい自信。
その後国士舘大学の助教授の職を辞してAAスクールに留学して帰国した美濃部君の帰国報告を聞く1時間半のプレゼンテーションは実に内容が濃く面白かった。バイオミメティック建築の設計プロセスを細かく詳細に亘り聞いたのは初めてである。建築を取り巻くマイクロクライメットを形として取り出し、インテリアクライメットとの相互関係を建築化するというものであった。もちろん主役はコンピューターである。終わって思わず質問した。それはこういうことである。ヴィドラーはspectacles and useで現代の建築の四つの潮流(ランドスケープ、生物学、プログラム、建築固有の問題)は全てコンピューターの発達によって可能となった。しかしコンピューターが作る形態はアドホックであり、そのチョイスはまして恣意的であるのが現状。しかしいずれコンピューターの発達により最適解は適性に選び得ると言うのである。さてそんな可能性をあなたは感じるか?と聞いた。彼は即座にそうは思わないと答える。それなら彼のやっていることは詩的な創作のための技術と称したきっかけに過ぎないのか??
夜東京テックフロントで坂本研obの集まりである「例の会」が行われた。こちらも内覧会には来られなかったので今日初めて見せていただいた。会の乾杯の音頭を頼まれ、篠原坂本研出身のサカウシとしては大岡山の駅前に二人の恩師の建物が並んで建っていることが楽しく、嬉しく、しかもその作風のあまりの違いに驚愕であるとの感想を申し上げた。
(今日見た二人の建築への感想はコラムをご覧下さいhttp://ofda.jp/column/)。

アーキテクチャ

On July 10, 2009
by 卓 坂牛

午前中早稲田の講義、今日で前期の講義は終了。次回以降は学生の発表のみ。気が楽だ。昼食をとりながら東浩紀、北田暁大『思想地図』vol.3を読む。アーキテクチャー特集である。もちろん東が編集しているのだから広義のアーキテクチャであるが。最初のシンポジウムのメンバーが迫力である。磯崎、浅田、宮台、東、それに若手の批評家宇野常寛に濱野智史。磯崎さんは極めて分かりやすい建築言語を話しているのだが、浅田と宮台は若手をねちねちイビル。東はそれを軽くかわす。とは言え無視するわけでもなく適度に言いたいことを言わせ、そしてまた挑発する。ワンジェネレーションのずれの構図が痛快である。しかし、これだけかみ合うつもりの無い、エゴ丸出しのシンポジウムというのもすごいね。大モノ(というか言葉のテロリストというか)をこれだけ並べて若手が司会するとこういうことになるのだろう(八束さんとシンポジウムしたときのことを思い出す)。このシンポジウムは東工大でやったみたいだけれど工学系の学生が理解できる範囲を超えている。
午後事務所に戻り、昨日の打合せを踏まえプランのスケッチ。夕方日建の亀井さんから電話。製図第五ゲストクリティークの日に役員プレゼンがはいってしまったと申し訳なさそうな声。そりゃないだろう!!と言いたいところだが、まあ仕方ない。代打山梨を送るとのことなので了解する。しかし彼は彼で東京に6時半に戻らなければならないとか。とにかくスケジュール組み直し。

ぶどう棚

On July 9, 2009
by 卓 坂牛

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朝のあずさで塩山へ。スイカで出ようと思ったらポケットにも鞄にも無い。電車の中か新宿駅かで落としたみたい。見つからぬままクライアントの迎えの車でオフィスへ。
6月初旬に初めてクライアントにお会いしてから1ヶ月たった。その間研修生のガレスを含めてナカジ、竹内君、僕と4人がかりで数十案を作ったうちから3つをブラッシュアップして持参した。今までやったことの無い施設なだけに作ったものが全く的外れだったらという不安もあったが、狭い敷地で条件も厳しいなかでこちらとしてもその可能性の範囲は見極めているつもりではあった。打ち合わせをしているうちに相手の意図していたおぼろげなイメージとこちらの案の何かがなんとなく合致していることが分かってくる。どうにか3つの案のうちの一つをこれから進めていく基本とできそうである。とりあえず今日のプレゼンは機能した。塩山駅から電話があり、スイカをいれた名刺ケースは松本に到着しているとのこと。しかし今日は幸か不幸か東京へ戻る。
施設の昼食をご馳走になり、引き続き午後の打合せをし、終了後施設を再度よく見せてもらい外にでる。建物周囲はブドウ畑が広がる。ぶどう棚はおばさんたちが手を伸ばせば届く高さなのでとても低い。1メートル60センチくらいだろうか?その下に広がるぶどうに被せられた無数の白い袋を透過する緑の光はネトの作品のようでもある。いやむしろネトよりよほど幻想的である。
帰りの電車の中、ソシュールを読み続ける。有名なターム「シニフィアン」、「シニフィエ」が「聴覚イメージ」、「概念」に置き換わる。それによって双対性が明確となる。そして「シニフィアン」とは「意味するもの」ならなんでもいいのではなく、基本は「音」で「文字」ではないことが分かる
新宿に着いて事務所に帰る前にタワレコに寄る。I AM ROBOT AND PROUDの新しいCDが出ていた。店内はいたるところでマイケル・ジャクソンが流れている。

毛沢東時代の中国ポストモダン

On July 8, 2009
by 卓 坂牛

朝8時。中国からの留学生李君がレポートを持って研究室に来た。1時間かけてそのレポートを読みながら日本語を直し、話の流れを修正する。テーマは中国と日本の近現代建築における伝統の現われ方比較。正直言って中国のモダニズムなど知らなかったから大いに勉強になる。中国モダニズムは上海租界地に始まるが、その後の毛沢東時代は伝統様式の現代版だった。この頃の建物の写真とその引用元を見るとまあ結構ビックリである。べたな模倣である。それも小さな寺を巨大ビルに引き伸ばしたりしている。滑稽だ。中国では20年くらい早くポストモダンしていたわけだ。もう少し調べる価値がありそうな??そして欧米の現代建築が進出したのは鄧小平以降。面白いねえ。彼にレポート書かせた甲斐があった。
午前中の打ち合わせを終えて午後製図。4年生最後のエスキスをして東京へ。ソシュールを読み続ける。第二部「言語」の前半、有名なテーゼ:「ある聴覚イメージとある概念をむすびつけるつながり――これが記号としての価値を与えるものですが――は、根源的に恣意的なものです」が現われる。話はとても厳密に進むがノートの直訳だから少々曖昧な部分もある。
東京駅で丸善により本を宅配。成実さんの新刊があった『コスプレする社会』。事務所に戻り、明日のプレゼンの資料を確認。このところ毎日図面も模型写真も送ってもらっているのでそれほど心配ない。これは結構いいシステムである。

直江津でブログを書く

On July 7, 2009
by 卓 坂牛

部屋でコーヒーを飲み10時頃学会の北陸支部に行く。先ず作品選集の審査。現地審査の結果を踏まえての再議論。全部の作品を見ていないのだからある部分は見てきた人の主観的評価を参考にせざるを得ない。なるべくそれに惑わされないようと思いつつ、やはり見てきた人の言葉は気になってしまう。昼休みにクライアントに電話、木曜日にプレゼンしたい旨伝えると、補助金の関係がスムーズに進みそうで、今月中に案を県に提出したいと言われた。「できますか?」と問われる。「やるしかないでしょう」と答える。我々の大学でも補助金の関係で無思慮な建物が建設中だが、そうならないようにしなければ。時間が無いは理由にならない。午後学会コンペの審査。課題は複雑で奥が深いが提出案はどれもが単純でしり切れトンボという感が否めない。他の課題を議論して金沢発6時50分の特急に乗る。直江津で乗り換える。ここの乗り継ぎが毎度のことだがひどく悪い。待ち時間が50分。待合室でNHKのニュースを見る。ラクイラで起きた地震でかなりの人が亡くなった。イタリアの大学教授がイタリアには耐震性能を上げて防災に強い街を作ろうとする土壌が無いと言う。建築の母国がこう言うことに嘆くというのも皮肉なものである。ウルムチで起きた暴動が画面に映る。ウィグル族と漢民族の対立が激化している。日本で流れているこうした報道はもちろん中国では流れない。テレビはもとよりYou tubeも統制されており共産党に不利な事実は誰も知らない。CCTVの火事でさえ極めて僅かしか報道されないのだから。

北陸

On July 6, 2009
by 卓 坂牛

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朝のアサマで研究室へ、午後の大学院講義を終えて夕方金沢へ。車中ソシュール(Sassure, F.)影浦峡 田中久美子訳『ソシュール一般言語学講義』東京大学出版会2007を読む。これはコンスタンタンのノート直訳なので、口語体。他の訳(丸山圭三郎)は読んだことはないから知らないが、こうした直訳は初めてだと解説に書いてあった。だから分かりやすいということのようだが、やはりそんな分かりやすいものではない。とは言え言葉の話だから基本的にそんなに入り組んだ問題でもない。言語の変化は時間と場所に左右されると書いてあるが、北陸の海を見ながら、ここ数日間の時間と場所の変化を痛感する。金沢で魚の美味しい店をホテルで聞く。おお!さすがに美味しい。酒は焼酎。1:1で水で割って一晩寝かせた水割りを黒千代香という器で暖めて飲む。金沢の飲み方ではないのだがこれはいける。

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