Taku Sakaushi

Diary

石探し

On July 5, 2009
by 卓 坂牛

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朝5時に目が覚め散歩。昨晩はご馳走だったのでお腹が減らず朝食はとらず部屋でお茶を沸かして飲んだ。ホームページに提出された院生のコメントを読んで感想を書こうと思ったが出発間際になっていることに気付き、簡単にコメントしてチェックアウト。昨日張り替えが決まった外装の石を探しに今日は朝から二つの石材市場に行った。一つは地元大倉の市場。ここでは㎡380元くらいの気に入った石があった。1元15円くらいだから6000円弱である。その石を少し切ってもらい、上海の市場に向かう。ここは石だけで500軒くらいの店がありそうだ。とにかくとんでもなく広い。ここで280元くらいの石をみつけた。5000円弱である。外装用の石が5000円と聞けばとんでもなく安いだろうがこちらでは普通。高くても10000円はしないし、今回の建物で使って問題となった石は3000円しない。なんとこの石は染色された石であることがつい最近分かった。石屋に問うとこの石は外部には不向きだと言う。その石をどうしてゼネコンは外部に使ったのだろうか?どうして使ってはいけないことを事前に知りえなかったのだろうか?どうしてそういう石を我々に推薦してきたのだろうか?謎だらけである。
市場からプードンまで送ってもらう。帰りの機中、ホンマタカシ『たのしい写真―よい子のための写真教室』平凡社2009を読む。写真史の説明で目から鱗。ホンマは写真史の第一期をアンリ・カルティエ・ブレッソンなどの「決定的瞬間」。第二期をエグルストンやベッヒャー(白黒だが)による「ニューカラー」と区分。その特徴は前者が小型カメラで主観的な瞬間を捉えるのに対して、後者は大型カメラで客観的にとると言う。そして次なる説明がさすが写真家である。前者がそうであるのは手持ちカメラで手ぶれするためシャーッタースピードを上げてあまり絞らず撮る。すると必然的に撮りたい対象のみにピントがあった写真となり写真かの主観がよく現われる。一方後者は大型カメラのため三脚に乗せる。よってシャーター速度は幾らでも遅くできるし絞りも小さくでき必然的に全体にピントがあった均質な客観的(どこかを強調することのない)画像になると言う。つまり写真の内容と機械が整合していたというわけである。僕等の研究室では建築写真の分析をやってきたが、これから手持ちカメラ(デジタル)の写真が増えていき時代が一回転して建築決定的瞬間写真がきっと来るのではなかろうか、その時動かない建築において何が決定的なのだろうか?そこには建築の中での時間を示す指標が必要である。それはきっと人であり、空であり、動植物だろうと思うのだが。

着地

On July 4, 2009
by 卓 坂牛

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中国での仕事も大詰めである。問題は4つ。一つ目はいつまでたっても汚れが落ちない外壁タイル。二つ目はシールやはねた塗装を金属スクレーパーで剥がしたためにできたサッシュ表面の傷。三つ目は工期の著しい遅れ。最後は外壁石のひどいまだら。最初の3つはどうしようもないので金額交渉。石は取替え。午前中にこちらから損害金額の提示と石の張替えを要求。それに対して午後施工者側からの回答を得た。もちろん100%満足行く回答ではなかったのだが、クライアントの寛容さに助けられて、なんとか妥協点にたどり着いた。ほっとした。ホテルに戻り夕食までの間部屋で休憩。小田部さんの『西洋美学史』を読み終える。最後の3人、ハンスリック、ハイデガー、ダントーを読む。ハイデガーの副題は不気味なもの。不気味なものと言えばフロイトとパブロフの犬のように思っていたが、ハイデガーが『存在と時間』の中でこのテーマを語っていたとは気付かなかった、いやきちんと読んでいなかった。いずれにしても至極興味深い。簡単に言えば、人間は普段居心地の良さにかまけて頽落しており、そういう状態を打ち破るには「居心地の悪さ」=「不安」=「不気味さ」が求められる。そして芸術作品に内在する「不気味なもの」が頽落から現存材を本来的な状態に取り戻す契機となり、その結果として我々の中には「原初」が導かれるというのである。
僕が建築の窓に興味があり、窓は覗かれるという不安をかきたてるからこそ常態化した建築を新鮮にすると考えているのだが、そのストーリーは既にこうして説明されていたわけだ。この手の本を読んでいて楽しいのは自分のもやもやとした直感が哲学的に説明され得ることを知るときである。

上海も梅雨

On July 3, 2009
by 卓 坂牛

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午前中早稲田の講義。今日のテーマは倫理性と悪党性、エコロジーという現代の抗えない倫理性は果たして建築史にどう刻まれるのだろうか?終わって飯は食わず東京駅へ。丸善でart forumを買って成田イクスプレスに乗る。Ono yokoが特集されている。Hal fosterの論文も載っているぺらぺらと写真を見ているうちに成田。ターミナルで遅めの昼食。上海へ向かう機中、小山治憲『熊野古道』岩波新書2000を読む。夏に熊野に行きたいと思っている。中世日本で上皇、貴族、女、障害者にいたるまでおよそ貴賎の区別なく、この世のご利益を求め祈りに向かう人々を受け入れた場所に行ってみたくなった。かみさんは弘法大師を求めて高野山まで足を延ばしたいというが、このあたりとんでもなく交通の便が悪そうだ。7時に上海。未だに宇宙服に包まれた検疫官が体温を測りに乗り込んでくる。迎えの車で大倉へ。上海も先週から梅雨だそうだ。湿気が凄い。ホテルで明日の作戦会議。部屋に戻って『現代アートの舞台裏』を読み終える。「批評家がディーラーのディーラーがコレクターの先導役を務めていた時代は終り、今ではコレクターがディーラーのディーラーが批評家の先導役を務めている」という文章が面白かった。建築の状況もかなりこれに近い。

アートの賞

On July 2, 2009
by 卓 坂牛

夕刻クライアント来所。大分迷ったのか道が混んでいたのか1時間ほど遅れていらっしゃった。打ち合わせはまあまあ上手く進んだ。クライアントのイメージするものとすりあって来たようである。こうなると後は役所との補助金交渉。これはこちらではあまり動ける問題ではない。しばらく打ち合わせの間隔をあけることとする。こちらは建築的な思考を進めるチャンス。とはいうもののなかなか次ぎの一歩に踏み出す切り口が見つからない。やはり公共施設は難しい。住宅のような特殊解ではないから仕方ない。
夜たまに訪れる友人の医者のサイトで彼女のブログを読んだら、坂牛は過労死するほど働いている。あいつ(僕)は昔から体力だけはあり、雪で電車が止まったとき杉並区から文京区まで歩いて学校に来たと書いてあった。そんな記憶はまったくないが、もしかしたらそう言うあほなこともしていたかもしれない。しかし僕が過労死するなら設計事務所は死体の山。この業界にはもっととんでもない人たちは一杯いる。僕などまっとうだと思っているのだが、医者に言われると心配もする。
『現代アートの舞台裏』続きを読む。ターナー賞の選考過程が書かれている。賞ほど難しいものはない。選ばれる方も選ぶ方も数少ない経験があるけれど、最後の最後は選ぶ場合は直感でしかない、選ばれた時もその理由など不明である。もちろん選ぶ時にはその理由を考えるのだが、だれがその理由の正当性に順位をつけられようか?アートにいたっては建築の比ではない。まだ書道のように一つの道(それこそ道を)を駆け上がる芸術はクライテリアも明確で順位もつけられよう。しかるにアートの世界とはプロレスと相撲とサッカーとゴルフが一つのリングで競うようなものである。ルール無しのスポーツにどうして順位などつけられようか?この本では2006年のトマ・アブツが賞に輝く経過が書かれていた。彼女の作品は森美術館で見てとても好きだったかし、その時見た他のターナー賞受賞作品はそれぞれ魅力的だった。とは言えやはり一人だけを選ぶこういう賞にはゴシップ的な興味以外に意味があるとは思えない。

箱物行政

On July 1, 2009
by 卓 坂牛

午前中研究室の内部監査。昨日研究室メーリスに送るはずの監査の知らせを、事務所のメーリスに送っていたらしく、研究室は監査の時間になっても蛻の殻。うっかりしていた。午後4年の製図のエスキス。早いものでもうすぐ講評会。自由課題というのは自分で問題作って自分で解いてみせるショーなのだ。3ヶ月かけて1+1=2と解いて見せても仕方ない。誰もが考えつかないような問いを組み立ててそれを華麗に解いてみせるのが自由課題。それは別にデザインに特有なことでもない。数学だって物理だって、いやおよそ全ての学問はそういうことをしているわけだ。製図室を後にして駅へ。駅コンコースで子供達が集まってイベントが開かれている。NHKも取材に来ている。壇上には市長の顔も見える。ここの市長は確か建設業の社長だったと記憶する。先日プレンゼンしたクライアントの長も建設業の方だった。地方は本当に建設業が牛耳っている。日本もそろそろ箱物行政から転じねばいかんだろうと思いつつ、同じ穴のむじなとしては複雑な心境である。事務所に戻り明日の打ち合わせの模型をチェック。

アメリカの講評会

On June 30, 2009
by 卓 坂牛

朝、現地審査の講評を書いていると、隣の研究室の博士課程中国人留学生、李君がやってくる。副指導教官である僕にレポートを提出することになっている。その中間チェック。日中近現代建築における伝統主義の現われ方を比較せよというテーマである。彼の故郷大原の市内の写真を見せてもらう。わっ!高層ビル群!人口300万。名古屋より一回り大きな市であるから、不思議ではないのだが、、、、中国はこんな市がたくさんあるのだろう?計り知れぬ国である。
9時からゼミ。今日は発表者が少ない。終わって、研究生が提出したSDレビュー作品を見せてもらう。いい線行っていると思うのだが、こればっかりは分からない。午後3年生の製図。先日ブログに書いたからか?今日はエスキスを周りで聞く学生がけっこう居る。結構なことだ。夕刻小諸の打合せ。長引いて夕飯を食べ損ねた。木質バイオマスのポンチ絵出すのが今日までだったことを思い出す。イラレで描きメール。こんなのでいいのだろうか?終わって事務所からメールされている模型写真やら図面をプリントアウト。ちょっと面白い、、、、外は雨が降り出した。夕食は今日はなしか?『現代アートの舞台裏』を読み続ける。今日はカル・アーツ(カリフォルニア芸術大学)の話。アメリカで芸術家になるためには一流美術学校のMFA(芸術修士)が必需品。LAならカルアーツ、UCLA, アートセンター・カレッジ・オブ・デザイン、USC,オーティス・カレッジ・オブ・アートなど。そして学内の授業では講評会が最も重要だそうだ。このあたりは建築と似ている。とは言え大きな違いが一つある。それは講評するのが先生ではなく学生だという点。その上、教師によっては、発表者(作品制作者)にはしゃべらせず、作品のみが提示され同級生によって八つ裂きにされるという過酷な講評会もあるという。建築でも人数を絞ってこういうのをやってもいいかもしれない。まあ2~3年生では無理だろうが、4年や院生が講評者になるというのはありかもしれない。

力が抜ける

On June 30, 2009
by 卓 坂牛

今まで打ち合わせに出てこなかった施主の長がでてきて話をひっくり返すということは日建時代には数回あった。どうして担当者は話を上げておいてくれないのかと恨めしい気持ちになったものだ。こういうことは大会社相手だと起こりうる。日建やめれば必然的に小さなクライアントで、こういうことは起こるまいと思っていたのだが、、、、、本日までずっと事務局という方々を相手に話しを進めてきたプロジェクトの打ち合わせに、今日始めて組織の長が出て来られた。初めて見る図面と模型に多少の驚きを示した後、体を90度回転して、部下達にどういう指示をしてきたのか?と苦言を呈した後、こちらに向き直って多少のお世辞を言って出て行かれた。ああ昔と同じだなあと少々がっくりしてしまった。一体我々の作っているものは理解されているのか?喜ばれているのか?納得されているのか????力が抜ける!!!。
午後講義とゼミ。ヴェンチューリを読む。夕食後、大学院希望者と面接。4年生のエスキス。事務所から送られる図面のチェックとコメント返信。なんだか疲れた。午前中の出来事がボディーブローのように効く。まあ一日寝れば忘れるだろうけれど。
サラ・ソーントン(Thornton, S)鈴木泰雄訳『現代アートの舞台裏』ランダムハウス講談社2009を読む。最初の章はニューヨーク、クリスティーズのオークション舞台裏。せりを行なうオークショニアはせりのリハーサルを何度も行い、おまけにそれを多くの人間がチェックするそうだ。いかにして高く買わせるか、いかにしてオークションをショーとして成功させるか念には念を入れるわけだ。それにしても未だに数億の値が付くウォーホール、もはや落札されないリヒター。アート作品は株となんら代わりない、人の信用で上がり下がりする生き物である。

軽井沢

On June 28, 2009
by 卓 坂牛

午前中のアサマで軽井沢に向かう。車中、大江正章『地域の力―食・農のまちづくり』岩波新書2008を読む。量販店の進出で壊れかけた商店街の再生の事例が出ている。そこにこんなくだりがある。「商店街はまちに根を張っている植物で、大型店やチェーン店は獲物を求めて生きる動物です。動物が来て食い荒らし植物を枯らして去っていけば、まちは荒廃します」。そこで動物に食われない植物の育て方がここでは提示されている。結局動物は植物が無くなれば違う場所に移動する。まあ身勝手なものである。しかし行政が動物を招いたこともあっただろうから、動物だけの責任でもない。強い植物を育てようとしてこなかった行政の無能ぶりが今露呈しているとも言える。
11時に軽井沢着。やはり軽井沢は涼しい。学会選集現地審査。3つの建物を見せていただいた。力作である。いろいろとこちらも勉強させてもらった。11時から見て、終わったら4時。再びアサマで長野、研究室へ。明日納品するプロジェクトの最終成果品のチェック。原稿は未だ真っ赤。模型は大分出来ている。

反省

On June 27, 2009
by 卓 坂牛

情緒障害児短期治療施設の見学に戸塚に行く。クライアントと一緒に向かった施設は50人収容する大舎制である。L字形のパノプティコン形式のものであった。クライアントの目指す小舎制のものとは根本的に異なるものではあるもののこの手の施設の必要機能が理解できた。なるほどこういうことなのか。法が定める機能の意味が理解できた。設計は山下と聞きなるほどそのドライな作りが大手事務所らしい。でもこれではだめだなと感じた。
戸塚から東京へ戻り、朝日の友人と何度か延期になった夕食を共にする。6時に東京で会う予定が、夕刊のトラブルで7時になると言うことで一度帰宅。メールのやり取りをしてから再度出かける。とんかつを食いながら教育論。彼は早稲田卒。僕が早稲田の文化構想学部で教えてることを話すと、面白いことだが、それはカルチャーセンターのようだと批判された。大学とはとんでもなく難しい古典を読む場所ではないかと言う。それはその通りである。もちろん僕も自分の大学ではそうしている。でももっとそうすべきだろうかと少し反省。ゼミでもついポピュラーな本をとりあげるのだが、確かにそんな本はいつでも読める。もっと大学でしか読めないとんでもなく面倒臭い本を取り上げるべきだろうと反省。後期はそうしよう。

k-project再訪

On June 27, 2009
by 卓 坂牛

午前中早稲田。今日はグローバリズム⇔ローカリズム、主体性⇔他者性の発表。いつも発表者の学年を気にしてなかったのだが、今日は3年生がいることに気付いた。そして3年生は2年生に比べ格段に大人っぽい。今日は3年生が二人いて一人は安藤忠雄論を通してグローカリズムを展開しもう一人はカフェ形態を通して主体性について話をした。なるほどと思うことしきりである。
午後K-projectの補修工事にうかがう。竣工後初めて。「おかげさまで●●●」といくつかお褒めの言葉をいただいた。出来た当初はいろいろ苦言を呈されていたので、少々安心した。綺麗に使われている。ものは確かに多いのだが上手にレイアウトされている。生きられた家になってきた。しかしまだ二階の廊下にはダンボールが山積み。jtの取材は未だ無理か?
夕方事務所に戻る。打ち合わせ。いつも早稲田の講義の後はぐったりするのだが、今日はあっち行ったりこっち行ったりしているわりには、体力は残っている。模型がいろいろ大分新しくなる。ナカジのスタディは早い。さてどう展開するか?明日は養護施設の見学。今日よりも暑くなるとか?

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