Taku Sakaushi

Diary

森は考える

On April 26, 2020
by 卓 坂牛

去年出版された『文化人類学の思考法』の中で中空萌さんは「自然との共存は・・・今や私たちの生存に関わる他種との緊迫した関係である」とインフルエンザウィルスを例にとり説明していた。今まさに私たちはそういう事態に直面している。ここで言わんとしていることには自然は人間が支配して大事に育てるようなものではない。むしろ人間と同等な精神性を宿した世界があるということである。そんな風に自然を人間中心主義から解放した人類学として注目される書物が『森は考える』(エドゥワルド・コーン著)である。この本の趣旨は「森は考えると人は考えるということではない」森は人とは異なる方法で考えているということである。それは言葉(象徴)を使わないけれど様々なサイン(パース記号学でいうインデックスやイコン)の連鎖によって意味の交換を行うということであり、人間社会とは次元の異なるコミュニケーションを行うということである。僕たちはそんな意味の連鎖の中に入り込むことができるのだろうか?自然と付き合うとはそんなことなのであり。ウィルスもそんな自然の一つなのである。

建築は上部構造

On April 26, 2020
by 卓 坂牛

拙著『建築の設計力』では建築の自律性を昨今の建築を考える要とした。

一昨日シンガポール大学のクリティークをして感じたのは彼らはなんのてらいも迷いもなく自律建築をデザインしていると言うこと。一方昨日JIA群馬の卒業制作審査をして感じたのは日本の大学生は群馬に限らず、建築を作らない人がたくさんいるなという点である。

そんな折ディエゴグラスが巻頭論文を書いたチリ建築特集のA+Uを読んだ。チリでは自律派スミルハンの後リーマンショック後、他律派アラヴェナが登場して今は自律派の巻き返しみたいにもなっている、と。

そんなディエゴが日本の建築を評してこう言う。日本では自律的建築(篠原一男など)の後やはりリーマンや3.11によって他律的若手建築家が登場してきた。彼はこれを日本のアルテ=ポヴェーラ(poor art)と呼ぶ。つまり昨今の日本の学生はアルテ=ポヴェーラに浸っている。

これらの話をまとめると、マルクスじゃないけれど建築は所詮上部構造であり、下部構造が変われば変わるしかないということである。巷間言われ始めているようにコロナを契機に下部構造が変わるかもしれない。コロナでこれだけ苦しめられているのだからなんとかもっと人々のためになる下部構造へと変容して欲しいものだとつくづく思う。そしてそれによって建築は変わる。建築は上部構造なのだから。

ディエゴ サイコウ

On April 26, 2020
by 卓 坂牛

事務所に行ったらA+Uのチリ特集がディエゴから送られていた。チリから来たのだろうか?ディエゴは巻頭解説を書いている。かんたんに言うと、チリ建築は2005年にArchdaily が世界一のアクセス数を誇る建築サイトになり、アーティストチリ建築家を世に売り込んだ。それがラディックたち。しかしリーマンショック後アラベナの登場を契機にダーティーリアリズムアクティビストが登場した。しかしそれに対抗する保守派アーティスト建築家(マックスたち)が対抗して登場し現在に至る。

しかし2019年公共交通機関の値上げで暴動が起き、非常事態宣言(彼らにとってはコロナより政治の方が大問題化も)結局このA+Uに載っているような建築はチリ社会の貧富の差を露呈するようなものでしかなく、いまは新しい教育に期待が寄せられている、、、、、と、雑誌全体を皮肉る巻頭論考である。A+Uもコケにされているのだが、、、

party

On April 25, 2020
by 卓 坂牛


今晩はパーティー。生ハム+モッツアレラ+ディル、みょうが+新生姜+かぶ+パプリカ+トマトのピクルス、タコ+長芋+ピンクペッパーのカルパッチョ、かき+ブロッコリー乃ソテー、ラムもも+バルサミコ+マッシュポテト、ルビニュロシルージュ+エシリバター、ワインは白はスペインのsoave、赤はアルゼンチンMalbec 。

さて3日後の配偶者のパーティーメニューを考えないと。

 

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ラテンアメリカ

On April 25, 2020
by 卓 坂牛

パラグアイの教え子、パメラからハッピーバースデーメールきたから、様子を聞いたら、死亡者9名だけど在宅勤務だとか。でも100万人あたりの死亡者はパラグアイは1.3でアジア並み。他のラテンアメリカはアルゼンチン3.5、チリ9、ペルー18、ブラジル18。なんとなく一桁のアジアと3桁の欧米の間を行っている。なんだろうねこの差は?アジアと欧米の差の理由は人種差だと言うのを信じたとして、欧米とラテンアメリカの差はどう説明するのだろう?

集団免疫

On April 25, 2020
by 卓 坂牛

理由は知らないが、欧米とアジアでは人口100万にあたりのコロナ死者数はやく100倍違う。ちなみベルギー540、スペイン465、イタリア414,、アメリカ267、一方シンガポール2.1、日本2.3、インドネシア2.3。統計学者はここに有意性があるのではと言う。でその理由は何?

さて

今日のニュースでスェーデンは全く自粛生活を強いない国らしく皆好き勝手やっていたら215人死亡したが(100万人あたり)来月あたり集団免疫が獲得できそうだと言っている。これもよくわからないがなぜ??他の欧米の国は集団免疫にならないの?

 

篆書

On April 25, 2020
by 卓 坂牛

著書に署名するのに書道家の配偶者なのだから、もう少しまともに書けないものかと見本を物色。その昔林さんに頂いた本に署名があったのを思い出し、配偶者に見せたら、これは篆書(てんしょ)と言う字体。そこで練習。

JIA卒計審査会

On April 25, 2020
by 卓 坂牛

JIA群馬の卒業設計展審査を行った。本当は3月末に群馬県庁でレクチャーしてその次の日に審査という予定だった。それを最小限にしてなんとZOOMはなくLINEで行った。LINEでもできるのですね??でも画面共有はできないので自分でいただいていたデーターを開きながらでした。

TPO

On April 25, 2020
by 卓 坂牛

zoomで映る服装にもTPOはあるのだろう。いつもジャージにダウンベストはまずいなとテレビのコメンテーターを見ながら思った。今日は本来ならジャケットくらい着なければいけないTPOだけれどまあワンランクドレスダウンして襟付きシャツにカーディガンとしてみよう(これでTPO考えているのかと怒られそうだが、、)

隈さん、手嶋さん

On April 25, 2020
by 卓 坂牛

生まれた病院を目指して歩いたら、行きに隈さんに会い、帰りに手嶋さんにあった。

 

 

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