Taku Sakaushi

Diary

建築家の自邸

On November 21, 2019
by 卓 坂牛
ギャラリーIHAで開催していただいた建築家の自邸を議論するイベントのレビューを町田敦さんが書いてくれた。これを読んでこの家の特徴に「強い内部性」があることを改めて教えられた。そしてこの内部性が日本のある時代にあったものであり今それは開放性へ向かっていると記されていた。僕が今書いている本の中でも現在の建築のハビトゥスとして建築の開閉性がありこの開閉を日本の建築は操作してきたと書いたが全く同じ認識だった。しかし開閉性はあくまで手段であり目的ではない。その結果得られていることは建築、人間、物をどう対話させるかということである。
 
https://galleryiha.wixsite.com/galleryiha/single-post/2019/11/20/『理論としての建築家の自邸』第5回坂牛邸のレビューをアップしました%E3%80%82

稲葉おめでとう

On November 21, 2019
by 卓 坂牛

学会文化賞を受賞した同級生の稲葉なおとから受賞パーティーの写真をいただいた。こんなにたくさんの人がこられていたとは知らなかった。彼の人徳だね。改めておめでとう。

 

組織の脱権力化

On November 20, 2019
by 卓 坂牛

私が組織への帰属意識を嫌う理由はその組織を客観視したいがためである。先日鷲田めるろ氏がキュレーターの職場の流動性をあげないと組織の論理に縛られると言っていた。これは学生にも言えて、建築嫌いなら機械にあるいは哲学に転学科、転大学がもっと容易であるべきである。常に権力として働く組織を脱権力化させることが価値観の多様性を担保する。達成型社会は社会を疲弊させると言われるが、そこからの脱出は達成型を止めるのではなく、達成の価値観を多様にすることにあると思う。

大江一夫

On November 19, 2019
by 卓 坂牛

古谷さんが審査委員をした関西建築家大賞を受賞した大江一夫さんにスカイプでインタビューをした。ホームページを見るとその作品数に驚く。300近くある。しかも徹底してモダニズムを貫いている。その昔ケーススタディハウス#22を見に行ってお会いしたピエール•コーニッグは同級生だったゲーリーを邪道だと一笑に付していた。その姿を彷彿とさせる潔さを感じた。

白斑

On November 19, 2019
by 卓 坂牛

舌に白斑ができ検査したのが1年前。それから3か月毎に経過観察。大きくもならず小さくもならない。このま一生なにも起こらない場合もあれば癌になることもあると言われ3か月後の予約をする。しかし明日癌になったらどうなるのだろうか?小心ものである。

絨毯

On November 19, 2019
by 卓 坂牛

物が増えないように夫婦はお互い衝動買いを控えるようにしている。が昨日大学行く道すがら目に止まったスリッパが暖かそうで衝動買い。でも絨毯と同じ色なので存在感ないらいいか。先日長谷川逸子さんが来た時、篠原先生の設計は絨毯多いですよね?と聞いたらほとんど絨毯と言っていた。理由はやはり吸音みたいである。

バリアフルな家

On November 18, 2019
by 卓 坂牛

週末長谷川逸子さんが拙宅に来られ、地下に降りる階段に手摺りがないのね歳とったらどうするの?と指摘された。古澤さんにはバリアフルな家なのに断熱だけは怠らないのはこの歳の生き方への批評だと言われた。常山さん橋本純さんにも同じ趣旨のことを言われた。批評というほどこういうあり方を世に普及させようなどとは思っていない。こういう考え方は否定できないというだけのこと。

そもそも神楽坂に住むなら坂の上下なく生活できない。バリアブルな町なのである。身体が言うこときかなくなったら平らなとこらに移動するだけのこと。

あなたはiPhoneを捨てられるか

On November 17, 2019
by 卓 坂牛

ハン・ジョンピルは疲弊社会から脱出するにはネットに反応せず自分と他を比較するなと説いた。これに賛成か反対か僕の建築の条件のクラスでネットアンケートを取った。すると面白いことに女性は賛成8、反対1、どちらでもない4、男性は賛成4、反対10である。女性はネットから切れることに積極的で男性は否定的である。男性の方がネット依存的である。

キネステーゼ

On November 17, 2019
by 卓 坂牛

フランスの高名な哲学者が川久保や三宅の服はフィットすることを良しとするヨーロッパの服とは異なり身体と服の間に空隙を設け身体が動く感じを意図して生み出している。これによって逆に服を自覚する。哲学者はこの「動く感じ」を「ギネステーゼ」と呼んだ。僕が自邸の建築に作ろうとした「運動」とはこの「キネステーゼ」を生み出すことのように思う。そのために床壁天井の中で「動く感じ」を自覚できるようなサイズが大事である。そして身体サイズは抜けた大きなサイズがあることで自覚されることもまた重要である。

理論としての建築家の自邸

On November 17, 2019
by 卓 坂牛

長谷川逸子さんと門脇耕三さんプロデュースの「理論としての建築家の自邸」という催し物があり自邸に50人近い方が訪れ見学をしてから長谷川さんのギャラリーで議論した。クリティークの吉村さん、古澤さん、能作さん、常山さ、山道さん、連さんが熱く拙宅を語ってくれた。実りある議論であった。

その昔槇文彦さんが新建築で代官山の確か第3期を発表した時に磯崎さんが槇文彦論を寄稿した。槇さんはその号の自作の解説の最初に「磯崎さんが槇論を書いてくれているらしいが、磯崎さんのことだから槇論と称して磯崎論をかいているのだろう」と書いていた。おそらく批評とはそういうものでクリティークの皆さんは坂牛論と称して自分論を展開するのだろうと思っていたがやはりそれはそういうことだった。それに不満かと言うとそうではなくてそれは想定内のことでかれらの彼等論聞きたいが故に彼らにクリティークをお願いしたのである。

分かっているのなら何も頼まなくてもいいのではないのかと問い詰められるとやはり完全に想定内ということでもなかった。運動と風景という問題意識の根源は何か、運動と風景はコンセプトではない、批評を排除している、内部と外部の反転性、ねっとりまとわりつく身体性、人生が現れている、認知できないものが作られている、などは重要な指摘である。それに対する答えはすぐにはでないので時間をかけて考えてみたい。

多くのクリティークの方に来ていただいたが故にステレオタイプな言葉に回収されなかったことが収穫である。本当に感謝である。

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